中国はロシアに巡航ミサイルや無人機の製造に必要な部品や、戦車・装甲車用光学部品を大量に供給しており、そのおかげでロシアは対ウクライナ戦争で用いる兵器の増産が可能になっていると複数の米政府高官が語った。
米当局者が12日に匿名を条件に記者団に明らかにしたところでは、ホワイトハウスは中国企業にロシアへの支援をやめるよう促しているほか、欧州同盟国に対し、供給の終了を求める圧力を中国政府にかけるよう働きかけている。ロシアに部品を提供している中国企業は武漢高芯科技や武漢同昇科技、 杭州海康威視数字技術などだとした。
中国が殺傷兵器を提供していることを示す証拠はないが、米情報機関の評価に詳しい複数の関係者は中国からの輸入品がなければロシアの軍事産業基盤は困難に直面することから、中国製部品の重要性は殺傷兵器に劣らないと指摘した。
一方、中国当局者は、中ロ首脳の結びつきは強いものの、中国はロシアとウクライナの戦争に関して中立の立場を取っていると主張している。また、一部の技術は軍民両用だと指摘してきた。
しかし米情報機関に詳しい関係者の一人は中国によるロシア支援が急増していると語った。
複数の米政府高官によると、中国企業の支援には、ロシアが兵器の推進剤製造に使用するニトロセルロースが含まれている可能性が高い。また、米国が入手した情報によれば、中国の複数の企業がロシア国内で無人機の製造に取り組んでいるという。ただこうした見解の根拠となる資料は示されなかった。
事情に詳しい関係者は、ロシアは中国の支援に対し代価を支払っているが、この支払いを取り扱う銀行は実質的にロシア軍を支えることになるため、米国の制裁対象になり得ると指摘した。
原題: US Says China Providing Russia Drone, Missile Parts (Correct)(抜粋)
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