後半7分、鹿実ディフェンスをかわして、先制ゴールを決める神村・福田(右)=白波スタジアム
神村は全国大会(12月28日開幕・首都圏各地)に出場する。組み合わせ抽選会は21日に実施される。
■攻守で高い完成度
神村学園の「顔」と言える2人が魅せた。ドイツのプロリーグ1部ボルシアMGに内定しているFW福田師王と、J1セレッソ大阪に加入予定のMF大迫塁はたった2人で先制点を奪った。15年ぶりに決勝に進んだ鹿児島実を2-1で撃破。今大会5試合で34得点、1失点と、攻守で高い完成度を誇った。2019年の県総体から鹿児島では負けなし。史上最多の6連覇を果たした。
0-0で迎えた後半7分大迫は、最前線の福田へロングパスを送る。大迫は「(福田)師王が斜めに走った時は、相手のセンターバックが動けていない」。ボールを細かくつながず、あえて攻撃に変化をつけた。
60メートル近いパスにエースが反応した。「コンディションは悪い。いつもの半分くらい」とは言いながら、体の強さとマークを外すうまさは天下一品。福田は相手DF2人をかわして、右足でゴールに突き刺した。これまでも多くの得点を生み出してきた「大迫-福田」の超高校級のホットライン。決勝でも強烈な輝きを放ち、サッカーファンをうならせた。
前半を終え0-0。ボールは支配するが1点が遠い。鹿実の球際の強さと連動した守備に手こずり、最後の一線をなかなか越えられない。有村圭一郎監督は「相手のファイトがすさまじかった。『鹿実魂』を見た」と感嘆した。
神村には、鹿実を凌駕する攻撃力がある。MF笠置潤は冷静にゲームをコントロールし、吉永夢希と有馬康汰の両サイドバックは攻撃を活性化。2点目をアシストしたFW西丸道人は攻守で献身的な働きを見せ、「影のMVP」と指揮官をうならせた。福田は「勝てたのはみんなのおかげ」と感謝する。
史上初の6連覇をたぐり寄せた選手たち。試合後、ロッカールームで「チャンピオーネ」を歌い、喜びをかみしめた。大迫は「歴史を変えられた。ほっとした」。王者の笑顔はまぶしかった。
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