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Saturday, November 12, 2022

【全国高校サッカー鹿児島県大会】史上初6連覇の神村学園 超高校級「大迫-福田」ホットライン輝く | 鹿児島のニュース - 南日本新聞

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後半7分、鹿実ディフェンスをかわして、先制ゴールを決める神村・福田(右)=白波スタジアム

後半7分、鹿実ディフェンスをかわして、先制ゴールを決める神村・福田(右)=白波スタジアム

 サッカーの第101回全国高校選手権鹿児島県大会最終日は12日、鹿児島市の白波スタジアムで決勝があり、神村学園が鹿児島実を2-1で破って、6年連続10度目の優勝を飾った。6連覇は史上最多となる。

 神村は全国大会(12月28日開幕・首都圏各地)に出場する。組み合わせ抽選会は21日に実施される。

■攻守で高い完成度

 神村学園の「顔」と言える2人が魅せた。ドイツのプロリーグ1部ボルシアMGに内定しているFW福田師王と、J1セレッソ大阪に加入予定のMF大迫塁はたった2人で先制点を奪った。15年ぶりに決勝に進んだ鹿児島実を2-1で撃破。今大会5試合で34得点、1失点と、攻守で高い完成度を誇った。2019年の県総体から鹿児島では負けなし。史上最多の6連覇を果たした。

 0-0で迎えた後半7分大迫は、最前線の福田へロングパスを送る。大迫は「(福田)師王が斜めに走った時は、相手のセンターバックが動けていない」。ボールを細かくつながず、あえて攻撃に変化をつけた。

 60メートル近いパスにエースが反応した。「コンディションは悪い。いつもの半分くらい」とは言いながら、体の強さとマークを外すうまさは天下一品。福田は相手DF2人をかわして、右足でゴールに突き刺した。これまでも多くの得点を生み出してきた「大迫-福田」の超高校級のホットライン。決勝でも強烈な輝きを放ち、サッカーファンをうならせた。

 前半を終え0-0。ボールは支配するが1点が遠い。鹿実の球際の強さと連動した守備に手こずり、最後の一線をなかなか越えられない。有村圭一郎監督は「相手のファイトがすさまじかった。『鹿実魂』を見た」と感嘆した。

 神村には、鹿実を凌駕する攻撃力がある。MF笠置潤は冷静にゲームをコントロールし、吉永夢希と有馬康汰の両サイドバックは攻撃を活性化。2点目をアシストしたFW西丸道人は攻守で献身的な働きを見せ、「影のMVP」と指揮官をうならせた。福田は「勝てたのはみんなのおかげ」と感謝する。

 史上初の6連覇をたぐり寄せた選手たち。試合後、ロッカールームで「チャンピオーネ」を歌い、喜びをかみしめた。大迫は「歴史を変えられた。ほっとした」。王者の笑顔はまぶしかった。

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