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車検の際に業者から勧められたとおりに部品交換をしたら、思った以上に高くなってしまったということはないでしょうか。それらの交換はすべて必要なものなのか、まだ使える部品は含まれていないのかなど、気になるところです。
そこで、車検の際に本当に交換が必要な部品を見分けるポイントや、お得に車検を行うための業者の選び方、乗換えになった場合におすすめのサービスなどについてご紹介します。
【この記事のポイント】
✔車検で業者から勧められる部品交換には、予防整備のためのものもある
✔部品交換の適切なタイミングがわかれば、車検の費用を安く抑えられ
✔車検を依頼する業者によっても、車検の費用は異なる
車検で勧められる部品交換は全部必要?
車検の際に交換する部品が多くなると、その分、費用が高額になってしまいます。
実は、業者から交換を勧められる部品の中には、車検を合格するには必要ないものも含まれているのですが、それはなぜでしょうか。
部品交換には、予防整備のためのものもある
業者が提案してくる部品交換の中には、劣化や不具合があって車検の合格基準に満たないという理由からではなく、「予防整備」のためのものも含まれています。
予防整備とは一言でいえば、大きな故障を防ぐための事前の整備のこと。車の部品は乗っていれば、状態が少しずつ消耗・劣化していくものですが、その状態が限界を超えてしまう前に部品を交換すれば、不具合を起こすことを防げるだけでなく、事故を防止することにもつながります。
基本的には、車検の費用を高く見積もって不当に儲けよう、などという悪意から行われるものではないので注意しましょう。
予防整備のメリットとは?
先に述べたように、予防整備の大きなメリットは、何より大きな故障を未然に防げることにあります。業者から提案されたとおりに部品を交換しておけば、良好なコンディションの車に乗れます。
業者は車の状態を見てから部品交換を提案してくるので、交換を勧められている部品はある程度劣化しているということ。ある部品の劣化がさらに進んで他の部分に負荷がかかった結果、さらなる故障につながってしまうということも十分にあり得ます。
また、予防整備をしっかりとしておけば、車両価値を高める効果も期待できます。車を健全な状態にキープしておくと、のちに車を売りに出す際、査定額の評価でプラスに働くことが考えられるからです。
予防整備のデメリットとは?
車検の予防整備では、次回の車検まで点検・整備が行われないことを前提として、部品交換されることもあります。そのため、例えばあと1年使えそうな部品でも、前倒しで取り換えられてしまう場合があるのです。
部品の寿命を無駄にしないためには、車検以外のタイミングでも定期的な点検・整備を行うようにして、部品ごとに適切なタイミングで交換するといいでしょう。
ただし、普段車の点検・整備を行う習慣のない方は、部品の寿命に気づかず、交換を怠りがちになってしまいます。そのような方は、安全を考えて、車検の際には業者の提案どおり、予防整備を行っておいたほうが安心といえます。
費用を気にせず車検に出せる、車の新しい持ち方があります。詳しくはこちら
部品交換の適切なタイミング
車検費用を安く抑えたい場合は、まだ使える部品の交換を先延ばしにすれば、部品交換にかかる費用を抑えることができます。しかしそのためには、それぞれの部品にとって適切な交換のタイミングを知らなければ、交換すべき部品かそうでない部品かの判断ができません。
そこで、車検の際に交換したほうがいい部品や、数年で交換したほうがいい部品、長期間乗ってから交換が必要になる部品について、おもなものをご紹介します。ただし、走行距離や年数はあくまでも目安なので、車の状態を確認した上で判断するようにしましょう。
車検のときに交換したほうがいいおもな部品
車検の度に交換を検討するべき部品には、次のようなものがあります。
ただし、これ以外の部品でも消耗が激しかったり、故障しかけていたりするものについては、別途交換が必要になるので注意が必要です。
●エンジンオイル
エンジンを正常に動かす上で欠かせない潤滑オイルのことで、古いものを使っていると焼き付きなどのトラブルにつながることがあります。交換時期は走行距離5,000~10,000kmもしくは半年ごとなので、周期的に車検のタイミングと合うことが多くなります。
●エンジンオイルフィルター(エレメント)
エンジンオイルの汚れを取り除くフィルターで、交換しないで使っていると汚れが増えて潤滑不良を起こしてしまいます。エンジンオイルを2回交換するごとに、フィルターも交換するのが一般的です。
●ラジエーター液
エンジンの冷却に使われている液体で、クーラントとも呼ばれます。これが古くなると水垢などが発生し、オーバーヒートを起こしてしまいます。車検の際に毎回交換するのが一般的ですが、種類によっては長期間使用できるものもあるので確認が必要となります。
●ワイパーブレードゴム
ワイパーのウィンドウを拭き取る部分のことです。古くなっても使えますが、拭き取り能力は弱まります。寿命は2年程度なので、車検ごとの交換がおすすめです。状態の良いものを使うと、ガラスに使用する撥水コーティング剤の寿命が長くなるという効果もあります。
●ブレーキオイル
ブレーキを作動させるためのオイルで、熱によって劣化が進むので定期的に交換する必要があります。20,000kmもしくは2年以上使い続けると、故障のリスクが高くなるといわれます。車の利用頻度が多くなければ4年に1度の交換でも構いませんが、安全性を考えるのなら車検の度に交換したほうがいいでしょう。
数年単位で交換したほうがいいおもな部品
必ずしも車検の度に交換をする必要はなくても、数年単位で交換が必要な部品には次のようなものがあります。
●デフオイル
FR車や4WD車のデフ(デファレンシャルギア)を正常に動かすためのオイルで、古くなると歯車がスムーズに回らなくなり、部品の摩耗が進んでしまいます。20,000kmもしくは3~4年ごとの交換が推奨されているので、新車は3年目の車検時に点検する必要があるでしょう。
●バッテリー
電力を蓄えておくためのパーツで、劣化するとバッテリーあがりが起こりエンジンがかからなくなってしまいます。一般的には2~3年が寿命ですが、メンテナンスや使用状況によって寿命が大きく変わります。車検の際、テスターでバッテリーの能力を計測して、交換の必要性を判断するといいでしょう。
●ブレーキパッド
ブレーキで摩擦を起こして車を減速・停止させるためのパーツで、ブレーキを踏む度に摩耗する消耗品です。使い方によって減り方が異なるので、使用年数や走行距離で交換時期を判断するのが難しいといえます。車検だけでなく定期的にチェックして交換するか判断しましょう。
●点火プラグ
エンジン内でガソリンを着火させるライターの役目を担っているパーツで、劣化すると火花の飛び方が弱くなり、さまざまな支障が出てきます。できれば走行20,000~30,000km、遅くとも40,000kmまでには交換したほうがいいでしょう。
●エアクリーナー
エンジンに取り込む空気からホコリなどを取り除くフィルターです。詰まってきても、エンジンのレスポンスや燃費性能が低下する程度なので、車検では費用を抑えるために交換しないこともあります。ただし、エンジンへの負担を考えると走行40,000~50,000kmで交換したほうがいいでしょう。
長期間乗ってから交換が必要になるおもな部品
長い期間乗ったあとで交換が必要になる部品もあります。状態によって交換するべきか、判断するようにしましょう。
●タイミングベルト
エンジンが規則的に回転運動をするのになくてはならないパーツで、ゴムでできているため、走行距離に応じて、ひび割れや伸びなどの劣化が発生します。走行距離10万kmが交換のタイミングといわれています。
●オルタネーターブラシ
オルタ―ネーターはエンジンの回転力を利用して交流電気を生成する発電装置で、長く使用するとブラシが摩耗して発電することができなくなってしまいます。安全のため、走行距離10万kmごとの交換が推奨されています。
●クラッチディスク
マニュアル車のギア変速に使われるディスク状のパーツで、走行距離に応じて摩耗していきます。走行距離70,000~10万kmが一般的な交換のタイミングとなりますが、運転の仕方によっても寿命が変わってきます。
●タイヤ
タイヤの溝は走行に応じてすり減り、浅くなっていくものですが、溝の深さが1.6mmになると使用する限界であることを示す「スリップサイン」が現れます。ただし、あまり乗らなくてもタイヤのゴムは劣化していくので、5年程度経過したら交換したほうがいいでしょう。
●ATF(オートマチックフルード)
AT車で変速操作を行うための液体で、はっきりとした交換時期は決められていませんが、古くなってくるとギアが入りにくくなったり変速ショックが大きくなったりすることもあります。走行距離30,000km程度での交換がおすすめといえるでしょう。
10万kmを超えると部品交換で車検費用が高くなる?
「走行距離が10万kmを超えると、車検の代金が高くなる」といわれることがありますが、それは先程ご紹介したタイミングベルトやオルタネーターブラシをはじめ、交換が必要になる部品が多くなってしまうためです。
車検費用などの維持費が高くなってしまう上に、中古車の買取価格が下がってしまう傾向もあるため、10万kmは買替え時期の目安と見なされることもあります。
車検費用の内訳
車検にかかる費用は、法定費用、車検基本料、部品交換代金の3つに大きく分けられます。
法定費用は、自動車重量税と自賠責保険料、印紙代(検査手数料)を合計した費用のことで、法律で決められているので、どの業者に依頼しても同じ料金になります。軽自動車で約30,000円、普通車では車の重さなどにより40,000~70,000円ほどになります。
車検基本料は点検・整備にかかる費用と、車検業者が車の所有者に代わって、運輸支局で車検証の更新手続きを行う料金の合計で、どの業者に頼むかによって料金が異なってきます。
部品交換代金は先程お話ししたとおり、交換が必要な部品や消耗品・油脂類の代金で、車の状態によって費用は大きく異なります。
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車検費用を抑えるには業者選びも大切
車検費用を安くする方法には、必要がない部品の交換を先送りにして部品交換代金を抑えることと、車検を依頼する業者を選んで車検基本料を抑えることがあります。
そこで、業者ごとの車検基本料の相場をご紹介します。ただし、業者によって料金だけでなく特徴も異なるので、ご自身のニーズに合った業者を選ぶようにしましょう。また、記載の料金はあくまでも相場なので、実際に依頼する際には各業者から見積もりを取るようにしてください。
ディーラー
車検業者の中で最も費用が高くなる傾向があるのが、ディーラーです。車検基本料の相場は35,000~10万円で、時には10万円以上かかることもあります。
その分、高品質で丁寧な車検を受けることができ、車検に通すのに必要な箇所以外についても点検や整備をしっかり行ってくれます。
整備工場
整備工場では、車検基本料の相場が20,000~65,000円程度になります。ディーラーよりも割安な料金で、クオリティの高い点検・整備が受けられる傾向がありますが、整備工場によってサービス内容や整備技術などが異なるので、信頼のおけるところに頼むようにしましょう。また、週末に営業していないところもあるので、注意が必要です。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでは、車検基本料が15,000~35,000円と安く抑えられます。給油などの際に気軽に頼める上、24時間営業の店舗もあるので忙しい方にとっては便利です。
ただし、車検はガソリンスタンド内ではなく、提携している整備工場などに依頼するので、整備の品質にムラが生じることもあります。
カー用品店
カー用品店の車検基本料の相場は10,000~45,000円程度と比較的を安く、車検を安く済ませたいものの、ユーザー車検には抵抗があるというような方にもおすすめです。
行き慣れたお店で気軽に頼めるのがメリットですが、店舗によっては整備のクオリティにばらつきが出る可能性もあります。
車検専門店
車検専門店の車検基本料の相場は10,000~30,000円程度です。
ただし車検だけを専門に扱っているので、車検に合格するために最低限の整備や点検を行うのが特徴で、それ以外のメンテナンスは別途行う必要があります。また短時間で車検を済ませることができるので、車検切れの直前など、急いでいる場合にもおすすめです。
車検が高額になるなら乗換えも検討を
長年使われて走行距離が長くなった車は、部品交換が多くなってしまうことから車検の費用が高くなりがちです。車検の際には部品交換を少なくして費用を抑えたとしても、いずれ交換は必要になる上、交換を先延ばしにしたことで故障や不具合が起きやすくなって、かえって維持費全体としては高額になってしまうこともあります。
また、走行距離が10万kmになるとタイミングベルトなど交換が必要な部品が多くなってきますし、車の年式が13年を経過すると税金も高くなります。維持費が高くなるタイミングで、車を乗り換えることを検討してもいいのではないでしょうか。次項では、車検費用の心配がなくなる、おすすめの乗換え方法をご紹介します。
車検の費用を心配しない、車の新しい乗り方とは
車検を安く済ませるために、部品交換をできるだけ抑えて乗り続けるのは、果たして良い選択でしょうか。しっかり整備・点検してもらい、常に良好な状態の車に乗れることが一番なはずです。それがかなう、新しい車の持ち方としてカーリースという方法があります。
カーリースとは、毎月定額の料金を払い車に乗るサブスクリプションサービスの一つです。頭金や初期費用が不要なので、まとまった資金がなくても乗り換えが可能です。
月額料金には車検の法定費用である税金や保険料などが含まれている上、オプションのプランに加入することで車検費用も含めて毎月定額払いにできます。つまり、車検の度に費用や依頼先のことで頭を悩ませることがなくなります。
次項では、そうしたサービスがあるおすすめリースサービスをご紹介します。
安心して利用できるおすすめ3社
車検やメンテナンスにかかる費用も月額料金に含めることができるリース会社なら、不意な出費を心配することなく普段から予防整備を行うことが可能です。そのようなプランのあるリース会社を3社ご紹介します。
手頃な価格や充実したサポートが好評のカーリースで、車は国内全メーカーの全車種から、契約期間は1~11年のあいだから1年単位で選ぶことができます。車検や法定点検などの費用をカバーするメンテナンスプランがあり、加入するとメーカー保証と同程度の延長保証をつけることもできるので、費用負担を抑えてディーラー車検を受けることも可能です。
また、業界最安水準の料金という点も大きな特徴で、メンテナンスプランに加入しても、新車に月額10,000円台からの利用が可能です。また、契約期間が7年以上の場合には、契約満了時にそのまま車をもらえるプランをつけることができる上、カーリースによくある走行距離制限もありません。
こうしたサービスは専門家からも高い評価を得ており、専門家が選ぶカーリースの「コストパフォーマンスが高いカーリース」「納得価格のカーリース」「サポートが充実しているカーリース」の3つの部門で1位を獲得*しています。
定額カルモくんで乗りたい車の料金を調べるならこちら
*2021年2月12日~2月15日に、株式会社ショッパーズアイが行った当社を含む「カーリース」の10サイトを対象としたインターネットイメージ調査。週1回以上運転するファイナンシャルプランナー176s、カーディーラー勤務者297s
コスモMyカーリース
ガソリンスタンドでもおなじみのコスモ石油が提供しているカーリースです。国内全メーカーの全車種から車を選ぶことができ、契約期間を3年、5年、7年から、走行距離制限をひと月あたり500km、1,000km、1,500kmから選択し、ライフスタイルに合わせたプランを作れるのが特徴です。
メンテナンスプランはカバーする内容に応じて2つから選ぶことができ、メンテナンスはコスモ石油サービスステーションのほか、提携修理工場で受けることができます。コスモ石油サービスステーションではカード払い限定になりますが、ガソリン代の割引きを受けられるのもうれしいサービスです。
契約方式は、残価精算のある「買取プラン」と、残価精算のない「返却プラン」から選ぶことが可能です。
KINTO
トヨタ自動車が提供しているカーリースで、トヨタとレクサスの人気車種に乗ることができます。契約期間はトヨタ車なら3年・5年・7年から選ぶことができますが、レクサス車は3年のみとなります。
毎月の定額料金にはあらかじめメンテナンス費用が含まれており、定期点検や故障修理だけでなく、故障修理の際の代車費用もカバーした充実の内容となっています。このほか、月額料金に自動車保険(任意保険)料が含まれているのがユニークなところで、対人・対物補償は無制限、ご自身のケガはトヨタ車5,000万円、レクサス1億円まで補償されます。
また、一定の年数経過と手数料が必要ですが、契約期間中に車種の乗換えをすることも可能です。
車検費用や車の状態によっては乗換えも検討を
車検の費用を安くするには、部品交換の適切なタイミングを把握して、まだ使える部品の交換を先送りにすることです。しかし、部品交換をはいずれは必要になる上に、先に延ばすことで故障や不具合のリスクは高まります。車検費用や普段の維持費がかかるようなら、初期費用がいらず、月額料金の支払いだけで乗り換えられるカーリースを検討するのもいいでしょう。
カーリースを利用するには審査がありますが、カーローンほどハードルは高くないといわれています。リースが利用できるか確かめてみたい場合は「定額カルモくん」の「お試し審査」を利用するといいでしょう。オンラインで5分程度入力するだけで、通常翌日には結果がわかります。審査に通っても契約になるわけではないので、チェックしてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
Q1:車検の際に業者から勧められた部品交換は、すべてしなければいけない?
A:業者から勧められる部品交換には、大きな故障を防ぐことを目的とした「予防整備」のためのものが含まれています。車検合格に必要なものだけを残してそれ以外のものは先送りにすることもできますが、安全に運転するためには適切なタイミングで古くなった部品を交換する必要があるでしょう。
Q2:車検の費用を安くする方法は?
A:部品交換の適切な時期を理解して、まだ使える部品の交換は先延ばしにすれば部品交換の費用を安くすることができます。また、業者によって車検基本料の相場が異なるので、ディーラーよりも車検専門店、ガソリンスタンド、カー用品店などに車検を依頼したほうが費用を抑えられます。
Q3:費用を心配せずに車検や整備・点検をしっかり受けながら、車に乗る方法は?
A:カーリースなら、毎月の定額料金に車検の法定費用が含まれています。また、メンテナンスプランを利用すれば、車検費用や普段のメンテナンスにかかる費用も定額料金に含めることが可能です。
※この記事は2021年11月時点の情報で制作しています
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