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「強度や耐熱性の高いエンジニアリングプラスチック(以下、エンプラ)にもカーボンニュートラル(温暖化ガスの排出量実質ゼロ)の動きが見られるようになってきた」。樹脂に対する開発設計の最近のニーズを三菱エンジニアリングプラスチックス(東京・港、以下三菱エンプラ)はこう語る。
アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)やポリプロピレン(PP)といった汎用プラスチックはOA機器メーカーなどがリサイクルシステムを確立していることもあって、比較的リサイクルが進んでいる。これに対してエンプラは遅れ気味。こうした背景から、エンプラでもカーボンニュートラル対応を図るためにバイオ化の流れが来ているというのである。
図1、2は、自動車用バックモニター向けカメラの筐体(きょうたい)と、その内部部品の筐体。同社の植物由来ポリアミド(PA)系樹脂(バイオPA)である「Reny 植物由来グレード」を使って成形した。原料は、ヒマ(トウゴマ)の種子から抽出したヒマシ油。非可食バイオマス原料でもある。このヒマシ油から得られるセバシン酸を石油由来原料と縮合重合させることで、バイオPAを造り出す(図3)。
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