関西電力は27日、大飯原子力発電所4号機(福井県おおい町)の本格運転再開が3週間程度遅れると発表した。定期検査中に配管から水漏れを確認し、取り換えが発生するため。電力の供給余力を示す予備率は7月で0・8ポイント減少して3%と試算されており、安定供給に必要とされる水準と同じまで下がる。全国で逼迫が指摘される電力需給だが、さらに不足感が強まる可能性がある。
大飯原発4号機で発電機と送電線をつなぐ時期を、7月上旬から同下旬に変更する。原発は本格運転再開前に発電機と送電線を結び、1カ月ほど実際は電力供給しながら検査を進める。大飯原発4号機ではこの「発電機並列時期」を3週間程度遅らせることで、7月の予備率が下がることになる。
本格運転再開の時期も8月上旬から同中旬に遅れる見通しだ。環境への放射能の影響はないとしている。
経済産業省は26日に東京電力管内で初めて需給逼迫注意報を発令し、27日の節電を呼びかけていた。東電管内などで厳しい電力需給が見込まれていたが、今回の運転再開遅れで全国的により厳しい夏を迎えることとなりそうだ。
関電は美浜原発3号機(福井県美浜町)を従来計画から2カ月前倒しして8月12日に運転再開すると発表し、8月の予備率は改善すると試算される。ただ、そもそも8月より7月の方が電力需給は厳しく、今回の運転再開遅れの影響は小さくない見通しだ。
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