米アトランタ連銀のボスティック総裁は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、インフレ抑制でより積極的なアプローチが必要な場合、政策金利の50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き上げを選択することもあり得るとの見解を示した。
同総裁は、自身の予想である3月から計3回の25bp利上げが最も可能性の高いシナリオだとしながらも、消費者物価が高止まりする場合、より大きな幅の利上げを正当化し得るとした。
ボスティック総裁は28日、FT紙に対し「毎回の政策会合で全ての選択肢が検討される」と発言。「50bpの動きが必要あるいは適切になるような状況に発展しているとデータが示した場合、私はその方向に傾くだろう。連続した会合での動きが理にかなうなら、それに賛成するだろう」と述べた。
FT紙によれば、総裁は賃金の伸びが今後数カ月に鈍化するとみているものの、賃金上昇が物価を有意に押し上げるかどうかに注目していると語った。
ボスティック総裁は2022年の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で議決権を有していない。
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は26日、3月の利上げ開始への支持を示唆するとともに、従来の予想よりも頻繁かつ大幅な利上げの可能性に扉を開いた。
パウエル議長、急ペースの利上げの可能性に扉開く-インフレ抑制で
ほとんどのエコノミストはFOMCが3月の会合で25bpの利上げを実施すると予想しているが、ノムラ・ホールディングスはパウエル議長の発言を理由に50bp利上げを予想している。
FOMCが前回50bp利上げに踏み切ったのは2000年5月。
アマースト・ピアポント・セキュリティーズのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は「金融当局は利上げサイクルの開始時に一層慎重となる傾向があり、3月の50bp利上げには極めて高いハードルがある」と指摘した。
「衝撃と畏怖」の米0.5ポイント利上げ、物価加速続けばFRB検討か
原題: Bostic Says Fed Could Do Half-Point March Hike If Needed (1)(抜粋)
(第3段落以降を追加し、更新します)
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