2年ぶり11回目出場の北海は長崎総合科学大付(長崎)に1-2で敗れ、04年度以来17大会ぶりの勝利を逃した。

前半31分にMF西椋弥(3年)のゴールで先制も、前半終了間際に追いつかれ、後半38分に逆転を許した。島谷制勝監督(52)は「前後半残り5分という大事な時間にやられたのは力の差。ただ、開始15分で相手の勢いに巻きこまれず、しっかり攻めてくれた。選手たちは、よく戦った」とねぎらった。

見せ場もつくった。左サイドの崩しから西が先制点を挙げ、後半14分には、左足首骨折で道予選を棒に振った川崎啓史(3年)が途中出場。左サイドから好機を演出した。同25分には主将のGK伊藤麗生(3年)が好セーブ。チームをけん引した伊藤は「2失点目は、僕がしっかりはじいていれば防げたもの。悔しいけど相手が上だった。素直に認めたい」と気丈に話した。

2年ぶりの大舞台は、またも初戦で散ったが、5人の1、2年生がピッチに立った。伊藤は「後輩たちには、全国でも勝てるチームになってほしい」と後を託した。22年は5年ぶりにプリンスリーグ北海道にも復帰する。高いレベルで力を蓄え、1年後の雪辱につなげる。【永野高輔】