サッカー日本代表が来年1-3月に臨むW杯カタール大会アジア最終予選のホーム残り3試合が、開催が困難とされていた埼玉スタジアムで行われることが決定。日本サッカー協会が決戦の地にこだわった裏には、背に腹はかえられない切実な事情があった。 今夏の東京五輪の会場となった埼スタは長期間のメンテナンスが必要で、当初は来年の最終予選の開催は不可能だった。埼玉県に要望書を提出していた日本協会・田嶋幸三会長(63)は「ご協力いただけるというご返事を(埼玉県の)大野知事から直接いただきました」とご満悦。 上位2チームがW杯出場権を得られる最終予選B組で、森保ジャパンは2勝2敗と大苦戦中。残るホーム試合は3戦全勝が至上命題とあって、W杯予選で8割超の勝率を誇る埼スタの験のよさに日本協会がすがるのは当然といえる。 だが、より現実的な問題として、コロナ禍で今年度も28億円の赤字が見込まれるなか、国内最大のサッカー専用スタジアムの収容人員6万3700人は大きな魅力だ。 入場規制がどこまで緩和されるかは未定だが、満員になれば、入場料収入だけで1試合2億円以上の収益が出る。むしろ埼スタ開催を熱望した本当の理由はこちらにある。 最終予選の放映権はすべてアジアサッカー連盟(AFC)に吸い取られるだけに、チケットの売り上げだけは是が非でも譲れないところ。無理を聞いてくれた埼玉県には足を向けて眠れない。 (編集委員・久保武司)
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