相洋が、三浦学苑を劇的な勝利で破り、決勝へ進んだ。

前半にMF高橋雷が先制のミドルシュートを決めたが、後半に状況は一変。三浦学苑FW武田大夢にFKから右足で押し込まれ同点とされると、さらにドリブルでゴール前へ入ったMF比嘉虎頼に右足で逆転のゴールを奪われた。

敗色濃厚となった相洋は、ロスタイム突入から4分となるラストワンプレーだった。ロングスローを起点に最後はMF佐藤天真がゴールを背にオーバーヘッド気味に右足でシュート。これを三浦学苑の選手がクリアを試みたが、ゴールバーをたたいて落下したボールがGKに当たり、インゴールへ転がった。土壇場で2-2の同点となった。

突入した延長戦の前半、GKのロングボールをヘディングで2本つなぎ、ゴール前へ走り込んだMF松沢好輝が右足で相手GKの頭上を抜くループシュートで勝ち越しに成功。この1点を守りきり、全国大会へ王手をかけた。

ロスタイムのラストワンプレーで追いつき、延長戦で勝ち越すという展開に主将のDF後藤康介は「素直にうれしい。劇的な展開を楽しめるチームになった。気持ちで相手に負けないというのが勝因です」と喜んだ。また、決勝点の松沢は「神奈川でも1番になる。決勝でも点を取ります」と夏のインターハイに続く全国大会出場を誓っていた。

決勝は13日に川崎市・等々力陸上競技場で行われる。