「百年に一度の変革期」と呼ばれる自動車業界で、部品メーカーが異業種への参入を模索する動きが広がっている。電動化などに伴い、従来の部品需要が減少に向かう可能性は高い。変化に対応するため、これまで培った技術を使って新分野に打って出ようとする挑戦が始まっている。 (安藤孝憲)
◆初の出展
「こちらが鍋のコンセプトモデルです」
四月上旬、トヨタ自動車系部品メーカーの東海理化(愛知県大口町)は、名古屋市のポートメッセなごやで行われた「機械要素技術展」に初出展した。車のハンドルの芯に使うマグネシウム合金で試作した鍋や、テントを固定するため地面に打ち込む「ペグ」などを展示。アルミより軽くて丈夫な合金の特徴を、コロナ禍で注目の高まるアウトドア分野で生かせないかと考えた。
高い金属加工技術を持ち、長年にわたりハンドルやブレーキペダルなど安全に深く関わる部品を手掛けてきた同社。このほかブースには、主力のスイッチ類に用いるセンサー技術を応用したゲームコントローラーの試作品も並べた。ただ、二之夕裕美(にのゆひろよし)社長は「新しいモノを売り込むことだけが目的じゃない。自分たちの技術の強みはどこなのか、何に生...
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