総社市内の障害者就労支援事業所でつくる日中活動事業所連絡会と医療機器メーカー三幸製作所(さいたま市)は、医療機器の製造で連携していくことを決めた。新型のたん吸引器に使う部品の製作を市内の就労支援事業所が行う。
部品は長さ13センチの樹脂製。吸引したたんなどをためる袋の上部にあるスパウト部分で、中身が逆流するのを防ぐ。使用後は簡単に機器から袋を取り外せ、手を汚さずに捨てられる。吸引器は医療・介護職員の作業軽減や感染症対策を強化した新製品として2月に同社が発売した。
同社の金坂良一社長が総社にゆかりがあり、障害者の雇用の場を広げる市の取り組みに共感して協業を持ち掛けた。4事業所が協力し、部品に止水フィルターや逆流防止弁を手作業で取り付ける。今月1日から作業を行い、22日までに8千個を納入したという。
21日に市総合福祉センター(同市中央)で連携事業の開始式があり、事業所の利用者が作業のデモンストレーションを披露した。同連絡会の高杉裕美代表は「医療用部品なので細心の注意を払って製作していきたい」と述べた。
同社によると、新たに導入したスパウト袋の需要は5年後、年間400万個に膨らむ見込みで、今後は埼玉県などの就労支援事業所にも協力を呼び掛ける。金坂社長は「ロボットではできない工程なので、当社としてもありがたい。新製品が使われることで、医療現場にも障害者の方にも役に立つ仕組みだ」と話した。
からの記事と詳細 ( 障害者事業所が医療機器部品製造 総社の4事業所協力:山陽新聞デジタル|さんデジ - 山陽新聞 )
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