イギリスのオックスフォード大学は、アストラゼネカと開発した新型コロナウイルスのワクチンで、接種後に血栓が確認された例が報告されていることを受け、さらなる情報が得られるまで17歳以下を対象に行ってきた臨床試験をいったん停止することを明らかにしました。
オックスフォード大学がアストラゼネカと共同で開発したワクチンをめぐっては、成人が接種を受けた後に血栓が確認された例がヨーロッパ各国で報告されています。
オックスフォード大学は17歳以下を接種の対象に含められるかを検証する臨床試験をことし2月からイギリス国内で始めていましたが6日、いったん停止することを明らかにしました。
大学は声明で「臨床試験の安全性への懸念はない」と強調した上で、まれなケースとして血栓などの例が報告されていることを受け、規制当局からさらなる情報が得られるまでは臨床試験は進めないとしています。
このワクチンをめぐってEUの規制当局は3月、「安全で効果的なワクチンで、人々を守るメリットはリスクを上回る」との見解を発表した上で引き続き調査を進めていて、近く、結果を公表する見通しです。
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