日本製部品が4割占める
性能重視で重さに課題
iPhoneとは部品メーカーの国・地域構成ががらりと変わった
主な部品の推定原価を合わせると、約1200ドル(日本円で約18万円)と販売価格(3499ドル)の3分の1だった。サプライヤーの国・地域別では、日本企業が全体の4割を占めた。大半はディスプレーやセンサーを提供しているソニーだ。同じアップル製品でも、最新のiPhoneで日本企業のシェアは10%程度だった。2Dから3Dの世界になったことで、カメラなどで得意としてきた日本企業の光学系技術が評価されている。
軽量性では分が悪い
機能面で欠点をあげるなら、重さだ。バッテリー込みで515グラムのクエスト3に対し、ビジョンプロはバッテリー抜きでも最大650グラムあり、長時間つけると首や肩に疲れを感じる。柏尾氏は「きれいな映像や操作性を優先し、軽量化には目をつぶった形」と話す。
多数のセンサーで集めた膨大なデータを独自の演算チップで処理し、遅延なく超高精細のディスプレーに映す――。アップルは新旧の技術を惜しみなく投じて、ビジョンプロ独自の臨場感を実現した。フランスの調査会社ヨールはゴーグル型端末の世界市場が2029年に1800万台と、23年の2.4倍に拡大するとみる。同社のロマン・フラウ氏は「さらなる普及には端末の低価格化に加え、誰もが欲しくなるような新しい使い方も必要になる」と指摘する。
3Dモデル
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からの記事と詳細 ( Vision Pro分解 部品の4割は日本製 - 日本経済新聞 )
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