2023年の自動車部品メーカーの倒産件数は35件で、前年の1.6倍に急増。そんな結果が、東京商工リサーチの調査で分かった。17年の30件を上回り、過去10年で最多を更新した。負債総額は100億8200万円だった。
19年以降、消費増税に伴う需要減やコロナ禍によるサプライチェーン問題、半導体不足などにより、各自動車メーカーは減産を余儀なくされたため、下請的な自動車部品メーカーも受注が低迷し、業績が悪化したケースは多い。
東京商工リサーチは、「コロナ関連支援策も終了し、業績の立て直しが後手に回った企業の息切れ倒産が増えている」と分析する。
原因別では、「販売不振」(23件、65.7%)が最多となり、「既往のシワ寄せ(赤字累積)」(6件、17.1%)、「他社倒産の余波」「設備投資過大」(いずれも2件、5.7%)が続いた。
「不況型倒産」(既往のシワ寄せ、販売不振、売掛金等回収難の合計)が29件を占めた。
資本金別では、1000万円未満が17件(48.5%)、1000万円以上が18件(51.4%)と拮抗している。しかし、1000万円以上は前年の3.6倍に急増した。
内訳を見ると、「1000万〜5000万円未満」が16件(45.7%)、「100万〜500万円未満」が8件(22.8%)、「500万〜1000万円未満」が7件(20.0%)と続く。
負債額別では、負債1億円以上が19件(54.2%)と前年の2.1倍に増加し、過半数を占めた。内訳は「1億〜5億円未満」が16件(45.7%)、「5億〜10億円未満」が2件(5.7%)、「10億円以上」の大型倒産も1件(2.8%)発生した。生産設備などへの投資が必要なことから、負債はふくらむ傾向にある。
1億円未満は16件(45.7%)だった。内訳は、「1000万〜5000万円未満」が9件(25.7%)、「5000万〜1億円未満」が7件(20.0%)だった。
調査は、負債1000万円以上の倒産集計から日本標準産業分類「自動車部分品・附属品製造業」の23年1〜12月を抽出し、分析した。
関連記事
関連リンク
からの記事と詳細 ( 自動車部品メーカー、倒産件数が過去10年で最多 負債総額は100億円越え - ITmedia ビジネスオンライン )
https://ift.tt/opOR1nI
No comments:
Post a Comment