福助は、信友および中原化成品工業(大阪市)と協業し、足袋の製造時に発生する端材を、工作機械部品の材料に活用するリサイクル事業を開始した。3月から月500キロの端材を再利用しており、今後はリサイクルする品種を拡大しながら、さらに廃棄物の削減を目指していく。
足袋のカット後の残布や端材を、合成樹脂基材メーカーの中原化成品工業で細かく粉砕して布チップとする。その後、フェノール樹脂と共に圧縮成形することで、工具収納具などに生まれ変わらせる。こうした綿繊維の端材を基材に利用した繊維強化樹脂は、軽量でありながら耐衝撃性や寸法安定性に優れるという。
同社は近年、「心とカラダに『福』を。」の企業理念のもとで、環境対応型商品の開発や廃棄物削減などに積極的に取り組む。再生素材の活用や簡易包装などのほか、今春夏物からは回収したストッキングから再生したポリウレタン糸を使用したストッキングの発売など、原料段階からのリサイクルも本格化している。
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