東京株式市場で日経平均株価の下落率は一時2%を超えた。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が利上げについてペース減速を念頭に置きつつも停止を考えるのは時期尚早だとの考えを2日の会見で示し、金利の先高観が強まっている。金利上昇に伴い割高さが増すグロース(成長)株に売りが出て、電機や精密機器株の下げが目立つ。ガラス・土石製品や水産・農林株も安い。
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市場関係者の見方
三井住友信託銀行の瀬良礼子マーケット・ストラテジスト
- 日本株の下げは、米利上げ継続スタンスが効いている。米2年債利回りは一時4.7%台に上昇し、株安方向にかなり圧迫しているという印象だ
- 米国はこれだけ利上げをしてきているので、来年以降の景気の悪化をかなり警戒する状態。中国もかなり不安定な状況にある環境下で、日本株だけが上昇するのは難しい
みずほ証券の倉持靖彦マーケットストラテジスト
- 海外景気が悪化する懸念から、輸出関連銘柄を中心に値下がりしやすい。米ターミナルレート(政策金利の最終到達点)が高い水準になる可能性が高まり、さらなる景気減速につながる可能性がある
- 米国市場でアップルなど大型ハイテク株が安く、日本でも電機株などに嫌気した売りが出そうだ。金利の先高観が強まり、精密機器やソフトウエア、電子部品などグロース株も下落しやすい
東証33業種
下落率上位 | ガラス・土石製品、水産・農林、精密機器、金属製品 |
上昇率上位 | 銀行、卸売、空運 |
背景
からの記事と詳細 ( 日本株は下落へ-米金利先高観が強まり、電機など成長銘柄に売り - ブルームバーグ )
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