オリンパスは8月29日、同社の科学事業を手掛ける子会社エビデント(東京都新宿区)を売却すると発表した。エビデントの全株式を投資ファンドの米Bain Capital Private Equity(ベインキャピタル)に譲渡する。内視鏡事業や治療機器事業といった医療分野に経営資源を投入する戦略を踏まえた判断という。譲渡額は約4276億円。
株式は2023年1月に譲渡する予定。オリンパスは2021年12月、顕微鏡や測定機器といった科学事業をエビデントとして分社化。22年4月から営業を始めていた。エビデントの全株式を第三者に譲渡する検討を進めていることや、医療分野に注力する方針は、21年12月の発表時点で明らかにしていた。
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