15日の東京株式市場で不二越株が反落し、一時前日比115円(3%)安の3465円まで下落した。前日に2021年12月~22年5月期の連結決算を発表し、主力である部品事業の減益を嫌気した売りが出た。終値は50円(1%)安の3530円だった。
ベアリング(軸受け)や油圧機器といった自動車向けなどの部品事業の営業利益が前年同期比7%減で、従来の予想をおよそ10億円下回った。半導体不足による自動車減産の影響を受けた。原材料価格の上昇も重荷になった。
円安によって業績が押し上げられた面も大きい。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の石塚大氏は14日付のリポートで「決算が株価に与える影響はややネガティブだ」と指摘する。
足元では新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念も広がる。株価は年初から1割以上下落しており、7日には年初来安値の3390円をつけている。
不二越は9月以降に自動車生産の回復を見込んでおり、部品の需要も伸びるとみる。「下期に円安の継続と自動車の挽回生産が進めば、今後の株価上昇は期待できる」(東海東京調査センターの大平光行氏)との見方もある。
からの記事と詳細 ( 不二越、一時3%安 部品事業の減益嫌気 - 日本経済新聞 )
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