【NQNニューヨーク=横内理恵】23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反発して始まり、午前9時35分現在、前日比210ドル44セント高の3万3807ドル05セントで推移している。ウクライナ情勢の緊迫を受け、ダウ平均は22日までの4営業日で1400ドル近く下げ、8カ月ぶりの安値で終えていた。この日は短期的な売られすぎ感を意識した自律反発狙いの買いが先行している。
ロシアがウクライナ東部の親ロシア派支配地域への派兵を決めたのを受け、米欧など主要国は相次いで金融・経済制裁に踏み切る方針を表明した。ウクライナは23日、非常事態宣言を発令する方針を決めた。ウクライナ情勢を巡るヘッドライン(ニュースの見出し)次第では引き続き値動きの荒い展開を見込む声が市場では多い。
ダウ平均の構成銘柄ではアナリストが投資判断を引き上げた半導体のインテルが上昇。足元で下げが目立っていた航空機のボーイングや建機のキャタピラーなど景気敏感株も買われている。スポーツ用品のナイキも高い。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も5営業日ぶりに反発して始まった。
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