検査対象物の例
当機は、自動車関連等の金属部品の不良を高速・高精度で検査することが可能な外観検査機です。金属部品の外観検査において、同軸照明に加えて三段の白色照明を当て、1,200万画素ハイフレームレートのCMOSカメラで撮像、高速演算回路を使用することで、一台で最大 幅600mm×奥行590mm×高さ300mmサイズまでの金属部品の不良を見逃しません。さらに、上下に可変するヘッドユニット*1を装着することにより、検査対象物に合わせた最適なフォーカスで、よりハイレベルな精密検査を実現します。
現在、自動車工場、機械工場などでは、人による目視や官能での検査、また、部品ごとの専用機を用いた外観検査が実施されています。JUKIは、一台で多様な用途の外観検査を高速・高精度に実現するSE1000で、人手のかかる検査工程での脱技能化、省人化、効率化へのお手伝いをしてまいります。
*1:ヘッドユニット
JUKI独自の光学技術を搭載した検査対象物を撮像するためのキーとなるユニット
特長
- 汎用性に優れた、高精度検査の実現
1.JUKI独自の光学技術
1,200万画素ハイフレームレートCMOSカメラを搭載し、高輝度白色三段LED照明と同軸照明を用いることで、鮮明な画像を撮像し、検査精度12μmの高精度で、対象物最大 幅600mm×奥行590mm×高さ300mmまでの様々な部品の検査が一台で可能です。
2.装置剛性の確保と機差レス技術
装置のベースとなるフレームは、鋳物を採用し、CAE・モーダル解析、サーボ特性解析などのフレーム設計技術により、高剛性のフレームで、光学ヘッドユニットの高速稼働を実現しています。
また、装置間のXY軸位置、照明輝度、ホワイトバランス、分解能などの補正技術により、装置の高い繰り返し精度を維持し、個体差の無い『機差レス』を実現します。
国内外を問わず、複数拠点、複数台数の装置でも、同一検査プログラムで一元管理が可能になります。
*CAE:コンピュータ支援解析
3.上下可変のヘッドユニット(オプション)搭載で、よりハイレベルな検査を実現
検査対象物の高さに合わせて、カメラ高さが自動で可変する上下可変ヘッドユニットを装着することで、最適
なフォーカスで撮像し、より高精度な外観検査を実現します。
4.レーザ計測(オプション)追加により、キズの深さの検査が可能
キズの深さなどの検査が必要な箇所は、オプションのレーザ計測を追加することで詳細な検査ができます。
- オールインワン検査機
照明、カメラ、演算ソフトなど、ハード、ソフトの開発を含め、サプライチェーンの全てをJUKIグループ一貫体制で運用しています。日本国内はもとより、世界中に張り巡らせた拠点にて品質保証・メンテナンスなど安心してお使いいただけるサポート体制を構築しています。
- 2D検査と3D検査の選択が可能
検査の用途により、2D検査と3D検査を選択できます。また、1,200万画素ハイフレームレートのCMOSカメラの採用や高速演算回路などの使用により、高速検査を実現します。
2D検査:0.25秒/FOV
3D検査:0.7秒/FOV
*FOV:Field of View(視野)
- 初心者から上級者まで対応するプログラム作成モード
プログラムの作成は、テンプレートとプロセスモードの2種類があり、テンプレートモードでは初心者でも、簡単にプログラム作成が可能。さらに、プロセスモードでは、より詳細に作り込んだ検査プログラムも作成ができ、初心者から上級者までお客様のご要望に応じた検査プログラムの選択ができます。
- インライン検査の実現と検査対象物の拡張
搬送や治具をカスタマイズすることにより、インラインでの検査や一方向のカメラでは検知できなかった微細なキズの検査も可能になります。これまで自動化が難しかったエンジンブロックやサイドミラーなど、高さのある部品や重要加工部品の検査を実現します。
- 中間検査としての活用
SE1000の高速・高精度の特長を生かし、三次元測定機等での抜き取り検査の前の全数検査を行う中間検査機としてご活用いただけます。自動車部品や医療機器などの特に高い品質が要求される部品検査において、検査工程の生産性と品質を向上させることができます。
SE1000紹介サイト https://www.juki.co.jp/automation-measurement/
SE1000プロモーション動画 https://www.youtube.com/watch?v=uvEQh93QhNE&t
◆発売日
2021年12月27日
◆希望小売価格 【 国内 】(消費税抜き)
外観検査機「SE1000」 17,800,000円
JUKI株式会社について
JUKIは、世界のアパレル産業を支える工業用ミシンの分野において、世界トップシェアのミシン総合メーカーです。1938年の会社設立以来、本社のある日本を中心に、世界100ヵ所以上に拠点を構え、製品をお使いいただいている185ヵ国以上のお客様をサポートしています。1987年より電子部品をプリント基板に搭載するための実装関連装置(産業装置事業)の分野に進出し、現在に至るまで、多くのお客様をサポートしています。2020年2月に、ノーベル賞受賞技術である「光コム」を製品化したXTIA社に出資するとともに、技術提携を行い、「外観検査機」の技術革新に取り組んでいます。
所在地 東京都多摩市鶴牧2-11-1
設立日 1938年12月15日
https://www.juki.co.jp/
からの記事と詳細 ( JUKI、自動車関連部品等の外観検査事業に本格参入! - PR TIMES )
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