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Sunday, October 3, 2021

女子サッカーを生涯スポーツに 普及に注力する元なでしこリーグ選手 - 産経ニュース

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「女子にとってサッカーが身近なスポーツになってほしい」と語る中田麻衣子さん=仙台市(石崎慶一撮影)
「女子にとってサッカーが身近なスポーツになってほしい」と語る中田麻衣子さん=仙台市(石崎慶一撮影)

仙台市 一般社団法人solufaction(ソルファクション)代表理事 中田麻衣子さん(38)

サッカーやスポーツを通して、大人の健康維持や子供の運動能力向上などに取り組む一般社団法人solufaction(ソルファクション)の代表理事を務める。女子サッカーの「なでしこリーグ」でプレーした経験を生かし、女子サッカーの普及にも力を入れている。

仙台市出身で、高校からサッカーを始め、クラブチームの岡山湯郷Belle(ベル)などでフォワードとして活躍。スピードあふれるプレーでサポーターを魅了し、平成18年から2年連続で、なでしこリーグオールスターに選ばれた。26年に現役を引退した後、故郷の仙台に戻り、地元のフットサルチームで広報・地域貢献を担当した。

幼稚園や小学校でフットサル教室を開催しながら、子供同士が不自然にぶつかる場面を目撃し、子供の運動能力に疑問を持つようになった。全国調査で宮城県内の子供の体力・運動能力が全国でも下位にあり、県の課題となっていることを知った。「自分にできることで宮城に恩返ししよう」。サッカー経験を生かし、ソルファクションの活動を29年に始めた。

ソルファクションでは、大人や親子がフットサルを気軽に楽しむプログラムや、サッカーの要素を取り入れた有酸素運動の独自エクササイズプログラムなどを展開する。女子小学生らを対象にサッカー教室も開催し、女子サッカーの普及を図ろうとしている。

県内には女子の国内トップリーグに所属するチームや強豪の高校があり、女子サッカーが盛んにみえる。だが「女子が小学生でサッカーを始めても、中学生になると学校に女子サッカー部がない。男子との体格差を感じるなどの理由で他の競技に転向しているのが現状です」と中学生年代の課題を指摘する。

県サッカー協会の女子サッカー普及コーディネーターも務めており「中学生年代でもサッカーを継続できるような環境を作っていきたい」と話す。

今年は日本初の女子サッカープロリーグ「WEリーグ」が9月に開幕し、地元から「マイナビ仙台レディース」が参戦。「しっかりと盛り上がり、持続するリーグになってほしい。そうなることでWEリーグは女子の将来の夢となる場所、選手はあこがれの存在になると思います」と期待を寄せる。

女子サッカーの指導では「楽しくサッカーをすること」を主眼に置いている。「女子にとってサッカーが身近なスポーツになってほしい。スキルアップも大事ですが、楽しみながらサッカーを続ける人が増え、女子サッカーが生涯スポーツとなるよう普及させていきたい」と目を輝かせる。

(石崎慶一)

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