【NQNニューヨーク=横内理恵】22日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日ぶりに反発し、前日比15銭円高・ドル安の1ドル=110円10~20銭で取引を終えた。米長期金利が低下した場面で、日米金利差の縮小を手がかりとした円買い・ドル売りが優勢だった。米株式相場が続伸して終え、低リスク通貨とされる円の上値は重かった。
朝方発表の週間の米新規失業保険申請件数が前週比5万1000件増の41万9000件と市場予想(35万件)を上回った。米雇用回復に時間がかかるとの見方が改めて意識された。米債券市場で米長期金利の指標である10年債利回りが一時前日比0.06%低い1.23%まで下げ、ドル売り・円買いを誘った。
円の上値は重かった。米株式市場ではダウ工業株30種平均が小幅ながら3日続伸し、ナスダック総合株価指数も上げた。米株の底堅い値動きがリスク回避の際に買われやすい円の重荷となった。長期金利が1.28%に戻して終えたことも円の上値を抑えた。
この日の円の高値は110円02銭、円の安値は110円26銭だった。
円は対ユーロで3日ぶりに反発し、前日比50銭円高・ユーロ安の1ユーロ=129円60~70銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで反落し、前日比0.0020ドル安い1ユーロ=1.1765~75ドルで終えた。欧州中央銀行(ECB)が22日に開いた理事会で金融政策の指針(フォワードガイダンス)を見直し、より長く超低金利政策を続ける姿勢を明示した。指針の変更自体は想定通りで、材料出尽くし感からユーロが買い戻される場面があった。
ただ、ユーロ買いは続かなかった。ECBのラガルド総裁が理事会後の記者会見で「物価上昇率は来年は低下する」と話したことや、新型コロナウイルスで感染力の強いインド型(デルタ型)の感染拡大への懸念を示したことなどがユーロ売りを誘った。
ユーロの安値は1.1758ドル、高値は1.1831ドルだった。
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