「デンマークには脱帽だ」
第3節のロシア戦に快勝してグループステージを突破すると、ノルウェーの『VG』は「まるで北欧のブラジルのようにロシアを粉砕」と報じ、スペインの『MARCA』は「9日間泣いていたパルケン・スタジアムがパーティーに」、アメリカの『CNN』は「おとぎ話が現実のものに」と伝えた。 そして英紙『Daily Mail』は「彼らはエリクセンのため、国のためにやってのけた。デンマークがEURO2020で決勝トーナメントに進出だ。これを喜ばない人がいるだろうか?」と綴った。 確かに、彼らのグループ突破を喜ばない人がいただろうか。デンマークに2位の座を譲ることになり、3位で敗退したフィンランドのマルック・カネルバ監督も「デンマークには脱帽だ。彼らは本当に2位の座にふさわしいと思う」とデンマークを称えた。 国際大会では、EURO 2016のアイスランドや2014年W杯のコスタリカのように台風の目になって人気者になるチームが出てくるが、今大会はそれがデンマークなのだろう。「デンマークはすべてのサッカーファンにとって2番目に好きなチームになった」と地元紙『BT』も伝えている。 彼らが世界中から注目されるようになったのは、クリスティアン・エリクセンのアクシデントがあったからだろう。ピッチ上でエリクセンの命を救ったDFシモン・ケアは、5日後のベルギー戦への出場を迷ったという。それでもチーム全員で乗り越えようと誓い、主将としてピッチに立ってチームを牽引した。そしてデンマークは、世界ランク1位のベルギーをギリギリまで追い込んだ。1-2で敗れたものの、シュート数は22対6で圧倒した。 気づけばグループステージ終了時点でのシュート数は、3連勝のイタリアを抑えて今大会最多の61本。枠内シュートも22本で最多を誇っている。 彼らがこうして世界中のサッカーファンの支持を勝ち取ったのは、あのアクシデントがあったからというより、それを乗り越えてみせたからだ。だが、これほど愛されるチームになるなんて、数年前には考えられなかった。
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