11日のセルビア戦は森保監督にとっては就任後、ヨーロッパ勢との初対戦で「世界で戦う基準を確かめ、自分たちがどれだけできるか、今の力を測ることができる」と臨みました。
ただ、日本はキャプテンの吉田麻也選手など3人が東京オリンピック世代のチームにオーバーエイジ枠として参加しているほか、フォワードの大迫勇也選手がけがで離脱していて、攻守の軸を欠いての試合となりました。
その苦しい条件の中で日本は1対0で勝ち、2016年のブルガリアとの強化試合以来、5年ぶりにヨーロッパ勢を相手に白星をあげました。
試合を振り返ると、前半は相手の堅い守りに苦しみましたが、鎌田大地選手や伊東純也選手などヨーロッパのリーグで実績を残している「海外組」の選手を中心に攻撃を仕掛けました。
そして、最後はコーナーキックをきっかけに伊東選手が決勝ゴールを奪いました。
味方が頭で軌道を変えたボールに飛び込んで獲得した得点は、相手の高い身長を計算に入れたうえで「ねらっていた」という会心のゴールでした。
これまで出番の少なかった、Jリーグでプレーする「国内組」の選手の活躍も光りました。
追加点にはつながらなかったものの、大迫選手のけがで追加招集された横浜F・マリノスのフォワード、オナイウ阿道選手は後半から途中出場すると、ポストプレーや相手の背後をねらう動きで攻撃にリズムをもたらしました。
守備では吉田選手と冨安健洋選手のセンターバックのレギュラー2人がいない中、川崎フロンターレの谷口彰悟選手を中心にフィジカルが強く、高さのあるセルビアの攻撃陣に得点を与えませんでした。
森保監督は「海外組も国内組もお互いがプライドを持って練習から激しく、厳しく、真剣勝負をやりながら高め合っていることが選手たちの力を引き上げていると感じる。チーム全体の底上げができている」と振り返りました。
J1の名古屋グランパスでも活躍し、セルビアを率いるストイコビッチ監督もセルビアにとっては若手を試す場でもあったとしながらも「きょうは日本がゲームを支配していた。テクニックやスピードの面でいいところが出た」と評価しました。
そして、日本が強くなるためのアドバイスを求められると「改善する部分があるとしたら、攻撃だ。もう少しいい形でチャンスを作ることができれば、きょうの試合は3点、4点、入っていたような気がする」と話していました。
ワールドカップカタール大会の最終予選、そして本大会に向けて日本にとっては確かな手応えをつかんだ強化試合になりました。
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