米国の個人消費支出は4月も堅調に増加したものの、追加経済対策の直接給付で押し上げられた前月からは伸びが減速した。
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4月に消費支出が伸びたのは、米経済の最大部分を占める個人消費が増加を続けていることと整合的であると同時に、物価上昇の加速も一部反映している。
金融当局が公式にインフレ目標の基準としているPCE総合価格指数は、前月比0.6%上昇で市場予想と一致。3月も0.6%上昇だった。前年同月比では3.6%上昇した。ただ、前年は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)初期で物価上昇圧力が非常に弱かったため、前年比の数字にはゆがみが生じている。
変動の大きい食品とエネルギーを除くコア価格指数は前月比0.7%上昇。市場予想の0.6%上昇を上回り、2001年10月以来の大きな上昇率となった。前年同月比では3.1%上昇と、1992年7月以来の大きな伸びを記録した。
インフレ調整後の実質PCEは前月比0.1%減少。前月は4.1%増(速報値3.6%増)に上方修正された。4月は財への支出が1.3%減、サービス支出は0.6%増えた。
賃金・給与は1%増で、前月と同じ伸び。貯蓄率は14.9%に低下。インフレ調整後の可処分所得は15.1%減少した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題: U.S. Household Spending Growth Moderates; Core Prices Jump(抜粋)
U.S. April Personal Spending Rose 0.5% M/m; Est. 0.5%(抜粋)
(チャートを入れ、最終2段落に実質PCEなどを追加して更新します)
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