大規模接種で使用される米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンは、遺伝物質のメッセンジャーRNA(mRNA)が主成分で、国内で先行して接種が進む米ファイザー製に近い特徴を持つ。
モデルナ製は18歳以上を対象に、原則4週間空けて計2回接種する。国際的な臨床試験で示された発症を防ぐ効果は94%で、ファイザー製の95%とほぼ同等だった。国内の臨床試験でも、海外と同様、ウイルスを攻撃する免疫物質の中和抗体の増加がみられた。
重いアレルギー反応のアナフィラキシーの発生頻度は、米国で100万回あたり2・5件で、同4・7件のファイザー製と大きな差はない。まれな発生に備え、厚生労働省は、接種後15分以上は会場に待機してもらうことを決めた。重いアレルギー症状の経験がある人には30分待ってもらう。会場には処置に必要な薬剤を置く。
その他の副反応は、薬品の添付文書によると、2回目の接種後に腕の痛みが88%、38度以上の発熱が15%、疲労が65%でみられた。ファイザー製の各症状の72%、13%、55%よりやや高いが、大部分が数日で治まる。1回目よりも2回目の接種後の方が高い。65歳以上は、若年層よりも低めとなっている。
厚労省は、モデルナ製の日本人での副反応の発生頻度をみるため、自衛隊員約1万人に例外的に接種を行い、健康調査を実施する。
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自衛隊による大規模接種で使用されるモデルナ製ワクチンが23日、東京会場に10万回分、大阪会場に5万回分運び込まれ、会場運営に当たる民間の看護師や自衛隊員らに接種が行われた。
防衛省は段階的に接種人数を増やし、31日からは2会場で1日あたり計1万5000人の接種を目指す。
からの記事と詳細 ( モデルナ製ワクチン、ファイザー製に近い特徴…自衛隊員1万人への「例外接種」で調査へ - 読売新聞 )
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