1日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前日比334円79銭(1.15%)高の2万9513円59銭で終えた。3月31日の米株式市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数や、半導体銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大幅に上昇。この流れを受け、東京市場でも半導体関連を中心に買いが広がった。日経平均の一時上げ幅は400円を超えた。
バイデン米大統領は3月31日、8年間で2兆ドル(約220兆円)をあてるインフラ投資計画を発表した。半導体生産支援や人工知能(AI)の研究開発投資が盛り込まれ、ハイテク株の買い材料となった。東京市場でも東エレクやアドテストなどに買いが入った。
日銀が発表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)は大企業・製造業の業況判断指数(DI)がプラス5と、市場予想(ゼロ)を上回った。3四半期連続で改善し、新型コロナウイルス前の水準を回復した。2021年度の設備投資計画も投資家心理を明るくした。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反発した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2955億円、売買高は6億550万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1176、値下がりは909、変わらずは98だった。
自社株買いを発表した第一生命HDが大幅高。スクリンやファナック、SUMCOなどの上昇が目立った。一方、三菱自やデンソーが安い。エプソン、日立造、浜ゴムなどが売られた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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