国内長期金利は前週末につけた5年ぶりの 高水準から低下した。米10年物国債利回りの上昇が一服したことを背景に買いが先行した。
長期金利は0.14%と前週末の終値を2ベーシスポイント(bp)下回って取引を開始し、その後は0.145%で推移している。前週末の取引では一時0.175%とマイナス金利政策の導入が決定された2016年1月以来の高水準を付けたが、米国の10年国債利回りが1.6%台から1.40%近辺に大幅低下したことを受けて買いが優勢だ。
もっとも、米10年国債利回りの先行きが依然不透明なことに加え、日本銀行が今月の決定会合でまとめる政策点検で、長期金利の変動許容幅を拡大するとの思惑がくすぶっており、長期金利は買い先行後に低下幅をやや縮めている。
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JPモルガン証券の山脇貴史債券調査部長は「取りあえず米長期金利の上昇は一服したが、これで本当に落ち着くかどうかは分からない」と指摘。米国で来週10年債と30年債の入札を控え、「それまでは神経質な展開が続きそうだ」とみる。金利が上昇する中で押し目買いが少ない背景として、日銀の政策点検を巡る不透明感も影響していると述べた。
日銀は午前10時10分の金融調節で、残存期間1年以下と3年超5年以下を対象に国債買い入れオペを実施。買い入れ額はそれぞれ1000億円、3700億円に据え置いた。
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