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Monday, December 7, 2020

自動車部品を忠実に再現してパーツ設計を効率化、VWによる3Dプリンタ活用 - @IT MONOist

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 ストラタシス・ジャパンは2020年12月3日、Volkswagen(フォルクスワーゲン:以下、VW)がフルカラー&マルチマテリアル対応のPolyJet方式3Dプリンタ「Stratasys J850」(以下、J850)を2台導入したことを発表した。

フルカラー&マルチマテリアル3Dプリンタがもたらす可能性

 25年以上にわたり3Dプリンティング技術を活用し、自動車の設計・製造の技術革新に取り組んできたVWは、新たにJ850を2台導入したことで、最大99%の精度で最終製品を忠実に再現できる複雑なマルチマテリアルプロトタイプの製作を実現。VWグループの厳格な品質要件を満たすリアルなプロトタイプ製作によって、試験やシミュレーションの効率化が図れ、パーツ設計全般の生産性が向上したという。

 従来、フルカラーの試作品を製作する場合、パーツの組み立てや塗装といった複数工程を経る必要があり、時間とコストを要していた。これに対し、J850を用いたプロトタイプ製作では、硬度、柔軟性、不透明度、透明度などが異なる最大7種類の材料を使用し、1回の造形で完成度の高いフルカラーのプロトタイプを製作できることから、大幅な効率化が図れる。

 VWのPre-Series Centerチームは、自動車のインテリア向けに、布から皮革、木材に至るまでの異なるテクスチャを再現したパーツをJ850で製作する他、透明材料である「VeroUltraClear」を用いて、ガラスのような透明度を備えるパーツ試作なども行っているという。

活用イメージ(1)活用イメージ(2) フォルクスワーゲンは「Stratasys J850」をインテリアやガラスのような透明度を備えるパーツ試作などに活用 ※出典:ストラタシス・ジャパン [クリックで拡大]

 VWは、J850を用いたプロトタイプ製作によって、実物に限りなく近い形でのシミュレーションを実現できるようになり、設計者は新しい設計/デザインを迅速かつ高コスト効率で完成させ、自由な創造性をこれまで以上に発揮できるようになったとしている。

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