1977年に来日したラモスはその後、読売サッカークラブで躍動。93年にJリーグが開幕すると、ヴェルディ川崎(現東京V)で中心選手としてクラブの黄金期を築いた。日本代表としても活躍し、公式戦32試合に出場。引退後は東京Vや岐阜、ビーチサッカー日本代表の指揮官を務め、日本サッカーを支え続けている。
ラモスは24日にインスタグラムを更新。「今週もサッカーの試合がない週末ですね。ですが、報道では希望を感じる話も出ていましたね」と世間を振り返りつつ、「これまでと変わらず油断することなく安全、健康を最優先にした上で再開に向けて進んでいくことを願っています。再開は無観客になるとか、制限があると思うのですが、サッカーを楽しめる日が戻ってくることを楽しみにしましょう」と日本サッカーにエールを送った。
さらに話は遡り、まだアマチュア時代のエピソードへ。「1984年くらいからビートたけしさん、明石家さんまさん、木梨憲武さん、椎名桔平さんたち芸能人のみなさんが、一緒にサッカーを盛り上げてくれて、スタジアムに人が来てくれるようになって、日本代表の活躍、1992年のJリーグカップで一気に盛り上がりました」と語り、Jリーグ開幕の興奮も明かす。
「1993年のJリーグではエンターテイメントの中心にサッカーがある感じでした。満員のスタジアムでたくさんの声援や歓声の中での試合で選手のモチベーションは高くなりプレイが変わりました」
当時を知るラモスだからこそ、ファンやサポーターによる歓声の力を語る。「そういった変化を体験してきたのでファン、サポーターの声援、歓声の力を知っています。そして、スタジアムで声援が送れなくてもファン、サポーターの気持ちは選手に届き、パワーになることも知っています」とたとえ無観客だとしても、そのエールが力になることを強調した。
「距離ではないです。ハートです。もう少しの間、遠距離恋愛ですね。リーグやクラブは、ファン、サポーターの思いを選手に届ける方法を作り出してくれることを期待します」
最後に、サッカーという源がなくなり、消沈するメディアにもメッセージ。「もちろん、メディアのみなさんの協力がなければプロスポーツは盛り上がりません。メディアのみなさん、よろしくお願いします」と助力を求めている。
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