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Thursday, May 28, 2020

電子部品出荷、3月は3%減 地域差が顕著に - 日本経済新聞

電子情報技術産業協会(JEITA)は29日、3月の日本メーカーの世界での電子部品出荷額が前年同月比3%減の3096億円だったと発表した。欧米向けの出荷額が大幅に落ち込んだ。一方、中国向けは好調で地域ごとの出荷額の差が顕著となった。2019年度の累計では米中貿易摩擦などの影響を受けて、前年比5%減の3兆7079億円となった。

2019年度の電子部品出荷額は地域ごとの差が顕著だった

2019年度の電子部品出荷額は地域ごとの差が顕著だった

3月は地域によって電子部品の需要に大きな差が出た。欧米向けの出荷額は自動車市場の低迷などの影響を受けて前年同月比で2割近く落ち込んだ。一方、中国向けは同13%増となった。中国には電子機器の生産拠点が集積しており、新型コロナウイルスの感染拡大によるサプライチェーン(供給網)の混乱を懸念した完成品メーカーが部品の在庫を積み増した。

製品別ではコネクターのほか、電子回路内の電気を一定に保つ役割を担うインダクターやコンデンサーが前年同月を上回った。現行の4Gよりも周波数が高い次世代通信規格「5G」向けに需要の増加が期待されている高周波部品も同22%増と大きく伸びた。

19年度を通した1年間の出荷額は前年比で5%減の3兆7079億円となった。下期には5G関連の需要が中国を中心に立ち上がり、電子部品需要をけん引したものの、米中貿易摩擦の影響や欧米での部品需要の低迷を補えなかった。特に下期は地域ごとの部品需要の差が顕著で、中国向けの出荷額が5カ月連続で前年同月を上回ったのに対し、欧米向けは6カ月連続で前年同月割れとなった。

ただ、中国市場を含め今後の部品需要の見通しは厳しい。5Gの本格的な立ち上がりで基地局や対応スマホ向けの需要が期待されているものの、「コロナ禍が長期化して完成品の需要が落ち込めば在庫調整が生じる可能性がある」(電子部品大手幹部)との懸念がくすぶる。

英調査会社オムディアの南川明シニアディレクターは「4月以降に新型コロナの影響が出てくる。(例年、部品の出荷額が増える)7~9月にかけての落ち込みは激しくなりそうだ」とみる。足元では米中貿易摩擦への懸念も再燃しており、依然として先行きは不透明だ。(菅野気宇)

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May 29, 2020 at 12:41PM
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