鋳造金型メーカーの片山製作所が5月31日までに富山地方裁判所高岡支部に自己破産を申請したことが帝国データバンクの調べでわかりました。負債総額は約8000万円とみられます。
帝国データバンク富山支店によりますと、片山製作所は1952年(昭和27年)3月創業、1977年(昭和52年)4月に法人改組した鋳造金型メーカーです。長野県を中心に建設機械や自動車を製造するための金型のうち、砂型や重力型、ダイカストなど、各種鋳造金型の設計と加工を手掛けてきました。
強みとしては、設計から加工が自社でできるほか、小ロット、短期で受注できる点が評価され、2020年2月期の売上高は約7000万円を計上していました。
しかし、新型コロナの感染拡大や半導体不足を背景に自動車関連を中心に取引先からの受注が減少、2023年2月期は売上高約5500万円まで落ち込みました。
こうしたなかで業況は改善せず資金繰りにめどがたたなくなり事業継続を断念したとみられます。負債総額は約8000万円です。
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