大成建設株式会社とトーヨーカネツ株式会社は共同で、加工組立系の製造工場向けに、ロボットを用いて各生産工程への部品の供給や仕掛品の保管を効率化することができる「T-ロボットストレージ生産システム」を新たに商品化した。
「T-ロボットストレージ生産システム」は、オートストアシステム社の自動倉庫システム「AutoStore」を適用した保管システムだ。
メイン倉庫内の各コンテナに収納・保管された原料や仕掛品を、生産エリア上部に敷設した走行路をロボットが移動しながら搬送し、タイムリーに保管・供給する。
ロボット走行路とサブ倉庫を生産エリア上部に配置することで、生産エリア内のフロアに部品の保管・搬送空間を設ける必要がないのが特徴だ。
また、ロボットが自動で原料や仕掛品の入出庫作業と搬送を行うことで省人化できるほか、各工程に合わせてサブ倉庫が生産エリア直上に配置されるレイアウトとなっているため、原料や仕掛品の各工程への供給がタイムリーに行われる。
さらに、全ての工程に関わる原料や仕掛品の格納が、メイン倉庫、サブ倉庫のどちらでも可能なため、工程毎の部品生産量に応じて最適な格納場所を設定可能だ。
これにより、生産エリアの上部空間にロボット走行路と一時保管場所を配置することができ、空間利用効率が向上するほか、原料や仕掛品の入出庫作業と搬送・供給が自動かつタイムリーに行うことができる。
システムの構成とコンテナの搬送手段は下図の通りだ。
まず、原料や仕掛品などを一括保管する「①メイン倉庫」を生産エリア近傍に配置し、前後左右に連結されたロボット専用の「②走行路」を生産エリア上部に設置する。
そして、生産工程毎の「③サブ倉庫」をロボット走行路上の必要な箇所に設置し、コンテナを昇降させる「④昇降部」を生産エリア各所に配置する。
さらに、「⑤ロボット」が走行路を前後左右に移動し、コンテナを生産エリア各所に搬送するという手順だ。
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