中興化成工業(東京都港区、庄野直之社長)が、宇宙分野での日本の相次ぐ快挙にフッ素樹脂製の部品で貢献した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業の共同開発による大型基幹ロケット「H3」試験機2号機に、ポンプ部品を供給。1月に月に着陸したJAXAの実証機「SLIM(スリム)」には、タンク内に同社部品が採用された。
H3では液体燃料を送るターボポンプ内でベアリングを保持するリテーナー(写真はH3向け同等品)を製造した。フッ素樹脂を含浸したガラスクロスを重ねた素材で、極低温でも潤滑性を保つ。
H2から参画しているが、H3では部品サイズを直径約60ミリメートルと大型化しコストダウン要請にも応えた。
打ち上げの成功を受け、中興化成松浦開発部の大桑祐一部長は「次世代の宇宙事業を担う基幹部品に使用され、技術的に非常に大きな自信と技術の蓄積による信頼性の証となった」と手応えを示した。
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