岐阜で工場増床
寿金属工業(愛知県西尾市、鳥居慶輔社長)は、アルミダイカスト鋳造の生産能力を月産800トンから900トンに引き上げる。大手自動車部品メーカーからの受注増を見込み、このほど関工場(岐阜県関市)を増床し、2024年春の本格稼働を目指す。またダイカスト鋳造部品加工については榊原精器(愛知県西尾市、榊原基広社長)と協業し、工程を分担することで生産効率を高める。
寿金属工業のアルミダイカスト鋳造は西尾工場(愛知県西尾市)と関工場が担当。エンジン周りの部品を手がけ、部品によっては端面加工や穴開けなど切削による仕上げ加工も行っている。関工場は1968年にアルミダイカスト鋳造の専門工場として稼働し、老朽化が進んだことから23年夏、新工場棟を建設した。
新工場は延べ床面積2650平方メートルで、既存工場の2倍の生産スペースを確保した。すでにダイカストマシン4台を新規導入。関工場のダイカストマシンは計25台となり本社工場と同等の生産能力を備えた。投資額は約15億円。また本社工場で生産している部品については、24年春をめどに一部受注分についてアルミダイカスト鋳造を同社が担当し、仕上げ加工を榊原精器が担当する協業に取り組む。榊原精器はアルミ切削に強みを発揮しており、それぞれの得意分野ごとに振り分けて、新規投資を抑え、受注に応える。
寿金属工業は22年度スタートの中期3カ年計画で、生産性を年率6%向上する目標を掲げている。これまで仕上げ工程の自動化などに投資しており、今回のダイカスト鋳造の生産能力向上で、収益の底上げにもつなげる考え。
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