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Monday, October 30, 2023

取材ノート 悩む中小自動車部品メーカー|中部経済新聞 愛知・岐阜・三重・静岡の経済情報 - 中部経済新聞

bolasisoccer.blogspot.com

 ■「長年生きてきた中で、こんなに悩むことは初めてだ」。数十人の従業員を抱える、中小自動車部品メーカー社長は頭を抱える。電動化の進展で収益が大幅に減少している中、得意先から新たな仕事の話が提示された。ただその仕事はガソリン車向けで、「引き受けた瞬間から、数が減っていく仕事だ」と苦笑する。
 加えて、引き受ける場合は、ある条件も突きつけられた。会社存続に向けて取り組む新規事業からの完全撤退だ。電動化時代での生き残りをかけて、数年前に銀行から融資を受け、新たな挑戦を始めたが、いまだ軌道に乗っていない。得意先としては、本業との共倒れを警戒してのことだろう。
 「断ればすぐに倒れるし、引き受けてもゆっくり倒れる仕事だ」と諦めたように笑う。ただ、社長の顔が引き締まり、「支えてくれている従業員を路頭に迷わせることだけは、絶対にしない」と力を込める。「まだまだ道はあるはずだ。同業とのM&A(企業の合併・買収)も含め、生き残る策を模索し続ける」と経営者としての覚悟をみせる。
 ■川原 和起(かわはら・かずき)4人いる製造チームの1人で、自動車や窯業などを担当。最近、取材先、社内、家族からも強めの口調で言われることがある。この似顔絵だ。まったく似ていないらしい。ただ、「似てない、似てない」と構ってもらえるので、このままでいいや。

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