羽田空港と都心を結ぶ東京モノレールで去年、一部の車両の部品に亀裂が見つかり、会社と車両メーカーが調査したところ、設計ミスによる強度不足が原因だとわかりました。
緊急の補修はすでに終え、さらに部品を補強する対策を進めているということです。
東京モノレールによりますと、去年5月、「10000形」の車両の定期検査で、車体と台車をつなぐ「枕梁」と呼ばれる金属製の部品に亀裂が入っているのがみつかりました。
同型の車両は全部で8編成あり、同じ部品を点検したところすべての編成で、あわせて158か所、亀裂が確認され、会社と車両メーカーが原因を調べた結果、設計ミスで「枕梁」の溶接部分の強度が不足していたことがわかったということです。
走行した際の振動などによって溶接部分に亀裂が入ったとみられるということです。
こうした影響で去年5月から6月にかけておよそ120本が運休しました。
会社では、去年、緊急の補修を行ったほか、車両の定期検査にあわせて部品を補強するなどの対策を進めているということです。
東京モノレールは「ご迷惑とご心配をかけ、おわび申し上げます。安全輸送を続けられるよう対策をしっかり進めたい」とコメントしています。
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