ドイツ検察は29日、ロシアの軍需企業に無人機などの電子部品を輸出したとして、外国貿易法違反容疑でドイツ系ロシア人の男を逮捕したと発表した。部品は欧州連合(EU)の対ロシア制裁の対象で、男は制裁を回避するためカタールなどの第三国を経由して輸出していたとみられている。
ウクライナ侵攻を続けるロシアに対し、第三国経由で軍事部品などを提供するケースが増えており、ドイツは取り締まりを強めている。
検察の発表によると、男はドイツ国内で電子部品の貿易会社を経営。2020年1月から23年3月までの間、電子部品をロシアの軍需企業に輸出した疑い。部品は14年のロシアによるウクライナ南部クリミア半島併合後にEUが発動した制裁の対象で、ウクライナ侵攻に投入された無人偵察機にも使われている。(共同)
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