高岡古城公園(高岡市古城)に展示されている蒸気機関車(SL)が今夏、静岡県島田市などでSLを運行する大井川鉄道に譲渡されることになった。部品などがいかされ、形を変えて再び走る。
このSLは1941年製で、多治見・名古屋・七尾機関区で運行した後、県内の城端線や氷見線で活躍。旧国鉄が高岡市に無償貸与し、69年から同公園で展示されていた。
大井川鉄道はSLの運行に力を入れており、観光資源となっているが、老朽化に伴って維持が課題となっていた。このため同公園の展示SLを2021年から調査し、保存状態が良いことを確認。現在の所有者であるJR西日本と高岡市と協議し、譲渡が決まった。
大井川鉄道によると、展示SLは、同社で現在運行されている4両のうち2両と同じ型番。展示SLをそのままの形で再び走らせるのではなく、部品調達などで活用する方針という。同社の担当者は「高岡市民の愛着あるSLを譲り受けることに、感謝の気持ちを持って使わせていただきたい」と話した。
同市の角田悠紀市長は記者会見で「市民が大切にしてきたSLがまた走り出すというのは大変夢があり、素晴らしいことだ」と述べた。10日正午に記念セレモニーが行われた後、解体、移送作業が始まる。作業完了は9月15日の予定。
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