東北大学発ベンチャー・エーアイシルク株式会社は、導電性繊維のみで構成されたメタバース向けの触覚グローブ「Haptic Metaverse Glove powered by LEAD SKIN」を発表しました。
重さは380グラムと機械部品を使った触覚グローブと比べると軽量ながら、「触る」「つかむ」「操作する」といった動作を可能にしています。
メタバース向け触覚グローブ
Haptic Metaverse Glove powered by LEAD SKINは、センサーとAR/VR/XRコントローラーに代替する触覚グローブです。
染色の技法を用いた独自の導電性繊維「LEAD SKIN」でつくられており、指を曲げ伸ばしするセンサーや手の甲の操作ボタンも同繊維でできています。
LEAD SKINは、生地の伸縮による電流インピーダンス(交流回路における電流の流れにくさの量)をセンサーで測定することが可能です。
エーアイシルクは、ディープラーニングを用いて、手袋を着用した人の物理的な指の動き(センサーデータ)から意図する動作を理解するアルゴリズムを構築。これにより、メタバース内のオブジェクトを意図した通りに操作することができ、メタバース体験がよりリアルに感じられるようになるとしています。
また、手のひらや指を触ると、布を介して電気パルスが伝わり、触覚的な反応を得ることもできるとのことです。
CESに出展決定
エーアイシルクは、東北大学のスピンオフ企業。導電性繊維を製造し、電極にする独自の特許技術を使って、バイタル(心拍など)を計測できるウェアラブルセンサーなど、さまざまなウェアラブル製品を開発しています。
同社は、2023年1月開催の「CES 2023」にて、Haptic Metaverse Glove powered by LEAD SKINを公開するほか、1月5日に開催されるメディア向けイベント「ShowStoppers」でも、同製品を展示する予定です。
エーアイシルク代表取締役社長の岡野秀生氏は、「この『Haptic Metaverse Glove powered by LEAD SKIN』は、現実世界と同じようにARオブジェクトを自由かつ直感的に操作できるため、メタバース探索のための画期的なツールになります」とコメントしています。
(参考)エーアイシルク株式会社プレスリリース
からの記事と詳細 ( 東北大発ベンチャー、機械部品を使わない“メタバース向け触覚グローブ”発表 導電性繊維だけで実現 - Mogura VR )
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