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Friday, December 23, 2022

【米国市況】株反発、インフレ減速を好感-円は132円台後半に下落 - ブルームバーグ

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23日の米株式相場は反発。インフレが引き続き減速し、利上げが金融当局の目標達成に向けて寄与していることを示す経済統計を好感し、買いが優勢になった。

株式 終値 前営業日比 変化率
S&P500種株価指数 3844.82 22.43 0.6%
ダウ工業株30種平均 33203.93 176.44 0.5%
ナスダック総合指数 10497.86 21.74 0.2%

  S&P500種株価指数とナスダック100指数は週間では9月以来の3週連続安。米金融当局のタカ派姿勢に加え、追加利上げにも耐え得る底堅い景気情勢を経済統計が示唆したため、今月は軟調な展開だ。

  11月の米個人消費支出(PCE)価格指数は減速し、一方で支出は伸び悩んだ。ミシガン大学が発表した米消費者の短期のインフレ期待も12月後半に一層後退した。

米PCEコア価格指数、11月も減速続く-支出は予想下回る

1年先の米インフレ期待、21年6月以来の低水準-ミシガン大調査

  米金融当局者は今年、利上げを継続する姿勢を幾度も表明したが、市場はこの警告を材料視しないことが多かった。ただ、労働市場の軟化は金融当局が注視している事象であるため、投資家は特に雇用に関する情報には敏感だ。

  ビアンコ・リサーチ創業者のジム・ビアンコ社長はブルームバーグテレビジョンとラジオで、「過去は市場が正しいことの方が多かったが、2022年は米金融当局の方が正しかった」と発言。「金融政策の転換は23年になるのか、それとも24年になるのだろうか。市場が期待している転換がなかった場合、失望売りを誘う余地が出てくると思う」と述べた。

米国債

  米国債相場は下落。経済指標の発表後に売りが優勢になった。この日は祝日を前に短縮取引だった。

国債 直近値 前営業日比(bp) 変化率
米30年債利回り 3.82% 8.45 2.3%
米10年債利回り 3.75% 6.86 1.9%
米2年債利回り 4.32% 4.97 1.2%
    米東部時間 14時

外為

  外国為替市場ではドルが下落。週間での下げを拡大した。11月の物価指標がインフレ緩和を示唆したことが売りを誘った。円は軟調だったものの、資源国通貨が対ドルでの上げを主導した。

為替 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1255.39 -1.92 -0.2%
ドル/円 ¥132.83 ¥0.48 0.4%
ユーロ/ドル $1.0617 $0.21 0.2%
    米東部時間 16時53分

  円は対ドルで反落。ニューヨーク時間は主に132円台後半で推移したが、133円14銭まで下げる場面もあった。

  バンガード・アセット・マネジメントの世界金利責任者、ロジャー・ハラム氏は「米金融当局と、日本銀行および欧州中央銀行(ECB)の間で政策が一段と収れんされていくだろう。それはある程度のドル安につながるはずだ」と話した。

原油

  ニューヨーク原油先物相場は反発し、3週間ぶり高値。週間ベースでも上昇し、2週連続高となった。ロシアは国産原油輸出の価格上限設定に抗議し、日量で最大70万バレルの減産に踏み切る可能性を示唆した。

ロシアが日量最大70万バレル減産も、G7価格上限受け-ノバク副首相

  クリスマス休暇を控えて商いは薄い。米国全域に及ぶ冬の悪天候で、テキサス州のメキシコ湾岸地域では製油能力の3分の1で稼働が停止。ノースダコタ州では日量最大35万バレル相当の原油生産が停止している。

 

Oil's Second Weekly Gain | WTI futures gain amid low liquidity ahead of the holidays

WTI先物の週間騰落

出所:NYMEX

  今年の原油市場はロシアのウクライナ侵攻に揺れた変動の激しい一年だったが、年間ベースでは上昇して終える見通しとなっている。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限は、前日比2.07ドル(2.7%)高い1バレル=79.56ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント2月限は、2.94ドル高の83.92ドルで終了した。

  金先物相場は反発。米経済データでインフレ沈静化の兆しが新たに示され、利上げ軌道に関心が集まった。PCEコア価格指数は減速した一方で、支出は伸び悩み。ミシガン大学の調査では短期のインフレ期待が一段と後退した。

  米金融引き締めと国外主要中銀のタカ派姿勢を背景に、金は3月に付けた高値から約12%下げている。金利の上昇は通常、利息を生まない金の投資妙味を押し下げる。

  オアンダのシニアマーケットアナリスト、エド・モヤ氏は「一連の米経済データを受けて投資家の間では、ディスインフレ傾向が続くとの見方が強まった」と述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日比8.90ドル(0.5%)高い1オンス=1804.20ドルで終了した。週間ベースでは0.2%高と、今月上旬以来の上昇。

 

原題: Stocks Notch Gains as Traders Cheer Inflation Data: Markets Wrap(抜粋)

Treasuries Lower After Mixed Data, Hold Losses Into Early Close

Dollar Set for Weekly Decline as Inflation Eased: Inside G-10

Oil Posts Second Weekly Gain as Russia Warns of Output Cut

Gold Advances as Investors Assess Fed Rate Path Over US Data

 

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