特殊鋼加工の(株)ナカサ(安来市恵乃島町、細田成年社長)が、電気自動車(EV)用電池の製造設備の部品加工に乗りだした。自動車の電動化が急速に進み、従来主力としてきた自動車エンジン部品加工の縮小が避けられない中、新たな事業の柱として確立を図る。
ナカサが、多量の部品加工に対応できる相手先を探していた県外のEV関連設備メーカーに自社が培った技術力を売り込み、受注を獲得できたのを機に増産体制を整備。補助金を活用して総額約1億円を投じ、最新のマシニングセンター2台と、小型の切削加工機(ロボドリル)3台を相次いで導入した。
今年に入り、医療機器分野とともにEV分野の受注が増え、両分野を合わせた売り上げは全体の30%を占めるほど急伸しているという。2021年3月期の売り上げが新型コロナウイルス感染拡大の影響により、20年同期比16%減と落ち込んだものの、新たな受注で22年3月期は同3%減にまで回復した。
脱炭素の世界的な潮流により事業環境は大きく変化する。細田社長は「特にEV関連は今後伸びる分野とみる。人材育成も重点的に取り組みながら、培った技術にさらに磨きをかけ、EV関連のさらなる受注の拡大を図る」と話した。
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