「運賃が高い」ことで知られ、値下げを求める声が出ていた東京と千葉を結ぶ北総鉄道は、1日から運賃を値下げし、駅には大幅に値下げとなった定期券を買い求める人の姿などがみられました。
東京・葛飾区と千葉県印西市を結ぶ北総鉄道の北総線の運賃は、これまでJRや大手私鉄の同じ距離の運賃と比べて2倍から3倍と高く長年、値下げを求める声が上がっていました。
こうしたなか沿線の開発などにともなって利用者が増え、今年度中に累積損失の解消の見通しが立ったとして、北総鉄道は1日から運賃を値下げしました。
駅では1日午前1時ごろから、駅員らが運賃表を新しいものに張り替えるなど準備を進めました。
値下げ率は全体で15.4%で、きっぷの初乗り運賃は20円値下げして190円になりました。
なかでも、通学定期は平均で64.7%の大幅な値下げとなり、千葉県印西市にある千葉ニュータウン中央駅では、午前中から通学や通勤の定期の値下げ分の払い戻しや購入をしようと、多くの利用者が列を作って並んでいました。
通学定期を利用する都内に通う大学生は「値下げの初日に定期を買おうと待ちわびていました。定期が6万4000円から3万6000円ぐらいまで安くなり本当にありがたいです」と話していました。
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