インドネシアでプロサッカーリーグの試合のあと暴動が起き、警察はこれまでに125人が死亡したと発表しました。
負けたチームのサポーターがグラウンドに入り込み、警察が催涙ガスを発射して混乱に発展したとみられ、ジョコ大統領は原因の徹底究明を指示しました。
インドネシアの警察によりますと東ジャワ州マラン県にあるスタジアムで、1日夜、プロサッカーリーグの試合のあと観客の一部がグラウンドに入り込みました。
これに対し警察が催涙ガスを発射したため、パニックになった観客が折り重なるように倒れるなどし、警察はこれまでに125人が死亡したと発表しました。
警察によりますと、試合には負けたチームのサポーターのみ入場が許可され、およそ4万人が観戦していたということで、このうちおよそ3000人がグラウンドに入り込んだということです。
試合を観戦していて混乱が起きる前にスタジアムの外に出たというサポーターの男性は、催涙ガスがスタジアムの外にまで到達していたと証言し「目がとても痛く、のども乾いたように痛かった。去年も試合の際に警察が催涙ガスを発射したことがありなぜ再び暴動が起きたのか」と話していました。
また観戦に来ていた息子を助けようとスタジアムを訪れたという男性は「多くのサポーターは試合に負けたことへの失望を伝えるためにグラウンドに入った。警察が観客席に向かって催涙ガスを発射したため、グラウンドに逃れる人もいてさらに混乱が広がった」と話していました。

インドネシアのジョコ大統領は2日の演説で「こうした悲劇が再び起こらないようにしなければならない」と述べ、警察に対し警備状況などに問題がなかったかなど原因の徹底究明を指示しました。

スタジアムの近くを訪れた地元の40代の男性は「とても悲しいです。インドネシアのサッカーの歴史上、暴動でこれほど多くの人が亡くなったのは初めてかもしれない。もう同じことが起こらないことを祈ります」と話していました。
また、地元の50代の女性は「警察だけを非難することはできないです。混乱を引き起こした若いサポーターたちに嫌悪感を感じます」と話していました。
からの記事と詳細 ( インドネシアサッカー場 暴動125人死亡 大統領 “原因究明を” - nhk.or.jp )
https://ift.tt/mhQZjbY
No comments:
Post a Comment