●ポイント
・英・8月小売売上高(自動車燃料含む):前月比-1.6%(予想:-0.5%、7月:+0.
3%)
・米・9月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:60.0、8月:58.
2)
・米・7月対米証券投資収支(ネット長期有価証券)(6月:+1218億ドル)
・世銀、23年にリセッションに直面も
16日のニューヨーク外為市場では来週開催される9月連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利上げを織り込むドル買いが続いている。英国の小売りが予想以上に悪化したため、ポンド売りが加速し、ポンド・ドルは1985年以降37年ぶり安値を更新。
本日は、米9月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値における期待インフレ率に注目。同指数は米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ期待指標として注視している。FRB高官は、金融政策決定において、インフレ期待を抑制することを最優先としている。無秩序な期待インフレ率の動きを回避することを最重要視。中期の期待インフレ率が上昇した場合、9月FOMCでの大幅利上げを正当化することになり、ドル買いを支援する。FRBは6月会合直前に同指数の期待インフレ率が上昇したことを受けて6月FOMCで0.75%の大幅利上げに踏み切った経緯がある。
同時に、投資家はFRBの利上げが行き過ぎる可能性を懸念。米国経済の景気後退懸念も強まりつつある。将来の景気後退の可能性を示唆するとして注目される長短金利の逆転ペースも加速傾向にある。
世銀は報告書の中で、各国の中銀の積極的な金融政策引き締めの影響で、23年に景気後退に直面する可能性を警告した。
・ドル・円は、200日移動平均水準の126円47銭を上回る限り上昇基調。
・ユーロ・ドルは、200日移動平均水準の1.0730ドルを下回っている限り下落基調。
ドル・円143円11銭、ユーロ・ドル0.9970ドル、ユーロ・円142円61銭、ポンド1.1400ドル、ドル・スイスは0.9620フランで寄り付いた。
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