世界の「ビッグマック」の値段を円に換算すると、米国685円、中国475円、韓国460円。いずれも日本の390円より高い-。英経済誌が発表した7月の「ビッグマック指数」から、こんな事実が浮かび上がった。原因は各国の通貨に対し円が安いこと。この円安が輸入物価をさらに上げ、日本国内の物価高騰に拍車をかけるのではと懸念される。家計防衛に不可欠なのは賃上げだが、環境づくりに向けた岸田文雄政権の覚悟は伝わってこない。いわゆる「解雇規制」を和らげ、企業に残った社員の賃上げ原資を得られるようにするなど、抜本的な改革が必要だ。
ビッグマック指数は英国の経済誌「エコノミスト」が1986年に開発し、発表を続けてきた。ハンバーガー大手マクドナルドが世界で提供する主力商品「ビッグマック」の価格を比べ、各国の通貨が米ドルに対しどれくらい安いか高いかなどを数値にしている。
指数の根底にある経済学の考え方では、ビッグマックは世界のどこでもほぼ同じ材料や製法で作られているので、本来、同じ価格になる。円に換算した場合、どの国のビッグマックも日本と同じ390円になるはずだ。しかし、実際には為替相場などに左右され、違いが出る。
止まらない独歩安
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