インターネット通販大手アマゾンジャパン(東京)は26日、熊本市内に配送拠点「熊本南デリバリーステーション(DS、仮称)」を9月に開設する計画を明らかにした。2022年中に14都県の18カ所に設ける拠点の一つ。県内で商品700万点以上の翌日配送が可能になるとしている。
DSは、客の注文に応じて商品をそろえ箱詰めする物流拠点「フルフィルメントセンター」(FC)から発送された商品を仕分けして一般家庭などに届ける。21年時点で国内に約30カ所あり、より迅速で効率的な配送体制を構築するため増設を進める。
熊本南DSは熊本市南区の熊本流通団地内に開設。九州では福岡の2カ所に続き、3カ所目となる。
関係者によると、既存の倉庫(鉄骨一部3階建て、延べ床面積2077平方メートル)を賃借。ドライバーを含めて数百人規模が従事するとみられる。
DSの増設に伴い、全国では5千人以上が新たに業務に携わる見込み。配送業務の一部は個人事業主のドライバーに直接委託し、ドライバーが都合に合わせて働く「アマゾン・フレックス」と呼ばれる制度で数千人を募集する。
併せて、配達先を玄関先や車庫などに指定できる「置き配」サービスを標準化。対面せずに荷物を受け取りたい顧客のニーズに応えるほか、再配達を減らすことでドライバーの負担軽減や二酸化炭素(CO2)の排出削減を目指す。(原大祐、中尾有希)
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