希少金属が含まれる車の排ガス浄化装置「触媒コンバーター」を盗んだとして、警視庁は3日、東京都葛飾区、塗装工の男(25)と同区の塗装工の少年(17)を窃盗容疑で逮捕したと発表した。逮捕は1日。警視庁は、価格が高騰する希少金属を狙ったとみている。
発表によると、2人は9月5日未明、足立区鹿浜の駐車場で、男性会社員(46)が所有するホンダ「オデッセイ」(2008年式)の車体から排気管付きの触媒コンバーター(約6万円相当)を盗んだ疑い。
いずれも容疑を認め、「触媒は高く売れると聞き、30件くらいやった。インターネットで1個約10万円で売れた」と供述している。
足立、葛飾、江戸川区と埼玉県三郷市では今年4月以降、民家や駐車場から08年式以前のオデッセイとトヨタ「プリウス」から触媒コンバーターが盗まれる被害が約40件あり、警視庁が関連を調べている。
触媒工業協会(東京)によると、触媒コンバーターは排ガスに含まれる一酸化炭素や窒素酸化物などを浄化する装置。パラジウムなどの希少金属が使われており、年式の古い車ほど含有量が多いという。
近年、パラジウムの取引価格は高騰しており、触媒コンバーターを狙ったとみられる事件が各地で相次いでいる。愛知県警は9月、プリウスを盗んだとして自動車整備会社役員の男ら2人を窃盗容疑で逮捕。車は触媒コンバーターが外された状態で発見された。
からの記事と詳細 ( 年式古いオデッセイ・プリウスがターゲット…希少金属狙い部品盗んだ2人逮捕 - 読売新聞 )
https://ift.tt/3lsLUI0
No comments:
Post a Comment