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Saturday, October 30, 2021

楽器の規格外部品をアクセサリーに 希少木材の再利用を目指す「ハセガワJスタジオ」<挑む> - 東京新聞

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クラリネットに使われる木材「グラナディラ」を手に、アクセサリー作りについて話すハセガワJスタジオの長谷川敦代代表=中央区

クラリネットに使われる木材「グラナディラ」を手に、アクセサリー作りについて話すハセガワJスタジオの長谷川敦代代表=中央区

 一点物の高級ジュエリーのデザインを手掛ける「ハセガワJスタジオ」(中央区)は、製品にならなかったクラリネットなどの規格外部品をアクセサリーに生まれ変わらせようと試みている。

◆環境問題に関心が、でも…

 代表の長谷川敦代さん(56)は、百貨店の外商顧客ら向けに自らデザインしたジュエリーを販売してきた。昔から環境問題に携わりたいと思う一方、商売で扱う宝石は、採掘時に環境破壊を招きかねないことに葛藤を抱えていた。

 残りのデザイナー人生を考えたときに「社会貢献への思いを行動に表したい」と、新商品開発を決意。素材を探したところオーボエやピッコロといった楽器の材料となる「アフリカン・ブラックウッド(グラナディラ)」にたどり着いた。

 アフリカのタンザニアなどが産地で「準絶滅危惧」に分類される希少な木材だ。しかし、楽器に加工しても傷が付いたり、音の性能を満たさないために、製品にならず廃棄される規格外部品が多いことを知った。

◆クラリネットの曲線を生かした花器

 そこで2020年10月にメーカーに楽器にならなかった規格外部品の提供を依頼。長谷川さんのデザイン画に基づき那覇市の彫刻家がクラリネットの円すい状に広がる曲線を生かした花器や、木の黒さとの対比が鮮やかに映える金箔をあしらったピアスなどの試作品を今年8月に完成させた。

 年内の販売開始を目指し、売り上げの一部はグラナディラを植樹する非政府組織(NGO)への寄付も検討している。長谷川さんは「将来的には現地のアーティストと商品を制作したい」と意欲を見せる。(畑間香織)

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