
プレミアリーグ第5節、ウェストハム・ユナイテッド対マンチェスター・ユナイテッドが現地時間19日に行われた。マンUはクリスティアーノ・ロナウドの活躍もあり、終了間際に逆転して1-2で勝利。しかし、ギリギリともいえる勝利は早急に修正すべき2つの欠点を浮き彫りにした。(文:本田千尋) 【動画】嗅覚がやばい…C・ロナウドのゴールがこれだ!
●まるでCLの再現…マンU撃破の策は? 薄氷を踏むような戦いだった。 現地時間9月19日に行われたプレミアリーグ第5節。マンチェスター・ユナイテッドは、ウェストハム・ユナイテッドに2-1で勝利した。試合後にオーレ・グンナー・スールシャール監督は「私達は勝ちに値した。幾つかのビッグチャンスを創り出したと思う」と振り返ったが、その勝利は“危うさ“を秘めたものだった。 ヤング・ボーイズにやれたのなら俺達にだってやれる――。 そんな格上を食ってやろうとする勢いで歯向かってきたウェストハムに、マンUは前半から苦しんだ。何よりウェストハムは、5日前のCLでマンUを撃破したヤング・ボーイズの戦い方を模倣しているようだった。スイス王者の戦い方とは、簡単に言ってしまうと、強度の高い粘り強い守備からカウンターを繰り出す、というスタイルである。 そしてウェストハムは、自陣にブロックを構築して一直線にカウンターを狙うだけでなく、17分の場面のように、ハイプレスでハリー・マグワイアからボールを奪ってシュートまで持ってくることがあれば、22分のシュートに至る一連の流れのように、自陣でデクラン・ライスがカットしたボールをしっかりと繋いでゴールに迫ってくることもあった。そのスタイルはちょうど、9月のカタールW杯アジア最終予選で日本代表を破ったオマーン代表の戦い方に似ていたかもしれない。 ●苦しい…精度を欠き、強度も欠いたユナイテッド。ロナウドもおもわず… それでも24分、ポール・ポグバから左サイドでパスを受けたクリスティアーノ・ロナウドは個の力でシュートを打ち、27分にブルーノ・フェルナンデスが右のポストを直撃するシュートを放ち、28分にはルーク・ショーがミドルシュートを放つなど、マンUはウェストハムのゴールに迫り続けた。 しかし最後の精度を欠き、今度は30分にサイド・ベンラーマが打ったミドルシュートがラファエル・ヴァランに当たって失点。ヤング・ボーイズ戦からの悪い流れが続く。 何より被カウンター時の守備、ボールを敵に保持されている時の守備という点で、効果的なプレスを掛けることができないという欠点は、ヤング・ボーイズ戦から改善されていなかった。 35分にロナウドが絶妙な動き出しからゴールを決めて同点に追い付いたが、後半に入っても、その“2つの欠点“は修正されなかった。48分にはカウンターを許してCKを与え、52分にはウェストハムに自陣から右サイドのジャロッド・ボーウェンまで繋がれてチャンスを作られている。 このように、マンUの中盤に相手に対するプレッシャーは無きに等しかった。もちろんスールシャール監督のチームのカウンター・プレスが機能する場面もあったが、特に後半はライスを中心とするボール保持やカウンターから右サイドを狙われ、幾つかチャンスを作られている。77分のロナウドのダイブは、マンUの苦しさの現れのようだった。 ●改善されない“2つの欠点“。ロナウド依存に陥らないために早急に修正すべきは… 89分にジェシー・リンガードが、昨季は同じ釜の飯を食った相手に強烈な一撃を決めて逆転に成功したが、後半のアディショナルタイム、またも右サイドを狙われ、クロスをルーク・ショーが手に当てて土壇場でPKを与えてしまう。 ここはダヴィド・デ・ヘアのビッグセーブで事なきを得たが、あわや勝ち点3を取りこぼすところだった。結果論になるが、このPKを決められていたら、「勝ちに値した」のはウェストハムだったと言わざるを得ないだろう。 こうしてディビッド・モイーズ監督指揮いるチームから勝利を掴んだものの、内容を振り返ると、薄氷を踏むような思いで掴んだ勝利だった。前述のとおり、被カウンター時のプレス、ボールを敵に保持されている時のプレスが効果的に掛からないという“2つの欠点“は、ヤング・ボーイズ戦から改善されていなかった。 もちろんスイス遠征から帰ってきてまだ数日しか経っておらず、チーム全体の守備を整備するには時間が足りなかったかもしれない。しかし、チェルシーを率いるトーマス・トゥヘル監督は、昨季の途中で就任して間もない短い時間で、その2つのプレスを含むチームとしての守備を整備し、ブルーズをCL王者にまで押し上げた。 今回の試合はウェストハム相手だったからボロが出なかったものの、これがマンチェスター・シティ、リバプール、チェルシーといったプレミアの優勝候補相手だったらどうか。 もちろん「幾つかのビッグチャンスを創り出した」ロナウドのクオリティは抜きん出ていたが、シーズンを通して考えれば、36歳のサッカー小僧のフル稼働は難しいだろう。スールシャール監督も、絶大なカリスマ性を放つポルトガル代表FWを全ての試合で起用しないことを明言している。 何より“ロナウド依存“という体質に陥らないためにも、やはり“2つの欠点“を修正し、不用意な失点は減らしていく必要があるのではないか。 (文:本田千尋) 【了】
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